「睡眠負債」という言葉の流行が一つのきっかけとなって、スマホに対応した睡眠アプリが続々と登場している。睡眠時間の計測がメインのシンプルなものが多いが、プラスアルファで幾つかの機能が備わったものもあって千差万別。後者のタイプには、「長く使ってみたい」と思わせる魅力的なものが多い。今回は、その1つ「Somnus(ソムナス)」を紹介しよう。
就寝時と起床時にタップするだけの簡単操作
「Somnus」は、2018年創業のスタートアップSomnus合同会社の開発した、無料の睡眠アプリ。App StoreやGoogle Playからダウンロードして使う。
トップページで「友達と日々の睡眠記録や夢日記をシェアすることができます」と謳われているように、リリース時は睡眠と夢のSNSアプリという点を前面に打ち出していた。
自撮り機能が付いているのは、寝る前や目覚めた後の自分の写真を撮って、メッセージとともに友達・恋人に送るため。
「寝起きの写真を送りあっこして楽しいのか…?」とツッコミたくなる人に注目してほしいのが、睡眠の質にかかわる様々なデータ取得機能。スマホ内蔵の加速度センサーで、眠っている間の体動を検知して、眠りの質を計測するという。
使う際は、画面下の「寝る」アイコンをタップ。この時、「カフェイン」、「アルコール」、「夜食」、「ストレス」アイコンから、寝る際に自分に当てはまっている項目もタップしておく。あとは、起きる時間(=アラーム始動時間)を指定するだけ。アラームを止めるまで(あるいは画面の「終了」を長押しするまで)、加速度センサーが身体の動きをモニターし続ける。
「Somnus」は、スマートアラーム機能を搭載している。例えば、6:00にアラームをセットし、スマートアラームを30分にセットした場合、5:30~6:00の間の目覚めのよいタイミングでアラームが鳴る。目覚ましがないと起きられないが、いつも寝覚めが悪いという人は、この機能を活用するとよいだろう。
「寝る時にオン、起きた時にオフ」のサイクルを4日以上繰り返すことで、睡眠に関するパーソナルデータが蓄積され、いろいろな情報が得られるようになる。例えば、睡眠中に、(本人は眠っているつもりでも)覚醒状態になっている頻度や時間帯、各日と平均の睡眠時間や就寝・起床時間などが、数値とグラフで可視化される。