Twitterは、この春から広報体制などを強化し、情報発信を積極的に行ない始めている。
その背景には、次のような理由がある。
「日本は世界で2番目に大きなマーケットで、日本でどんなことが行なわれるかは、グローバルで注目されています。この春、日本では、改元など大きな出来事があります。そういう大切な時期に、日本の方々が会話される場として、Twitterを活用していただきたいと思っています」(Twitter Japan 広報部 石井佑莉奈氏)
石井氏は、同社CEOのジャック・ドーシー氏(@jack)のツイートをスライドに表示し、彼は、公共における会話とhealth(健全性)を大切にしていて、プロダクトにおいても、健全でポジティブな会話を促す機能を用意していることを紹介した。
ジャック・ドーシー氏のアカウントに固定されたツイート<We’re committing Twitter to help increase the collective health, openness, and civility of public conversation, and to hold ourselves publicly accountable towards progress.>という開発姿勢がTwitterのプロダクトに強く反映されている。
ちなみに2019年3月現在、Twitterの月間アクティブユーザーは3億2100万。そして日本には4500万のアクティブユーザーがいる。石井氏によると、グローバルでも日本のTwitterユーザーの利用動向は注目されていて、開発者からは「日本での使われ方が、世界の使われ方になっている」というエピソードも披露した。
そのうえで、石井氏は、以下のようなTwitterの機能を解説した。
「撮る」「ツイートする」などが簡単!Twitterアプリの新機能「Twitterカメラ」
いまさらではあるが、現在Twitter Japanでは、スマホ向けアプリ(iOS、Android)と、デスクトップ向けにTwitter.comとmobile.twitter.comの2種類のプロダクトを提供している。このうち、アプリは、2017年に軽量化、高速化、簡便化を意識したデザイン改良が行なわれた。たとえば、いいねの数やリツートの数が見やすくなり、ライブ感が感じられるように、工夫されている。
最近新しく加わったのが、Twitterカメラの機能。タイムラインを左にスワイプするだけで起動して、簡単に写真、動画、ライブ配信を始めることができる。
左/タイムラインを左スワイプすると現れる画面。中央にある丸部分をタップすると写真が撮れる。長押しすると、最長2分40秒の動画が撮れる。中左/左画面にある[ライブ]をタップすると、ライブ画面に切り替わる。この状態で[ライブ放送する]をタップするとTwitter生放送アプリ「Periscope」が使えるようになる。ちなみに、首相官邸のTwitterアカウント(@kantei)では「Periscope」を使って新元号発表の様子を伝えた。中右/写真を撮ると、テキストや位置情報を加えて、すぐにツイートができる。写真ごとに位置情報を入れる/入れないを使い分けられるのも重宝する。右/テキスト入力画面。左下のアイコンをタップすると、背景色を変えることができる。
このカメラ機能は、「いま」起きていることを、より簡単に撮ってツイートできることを意識して開発されていて、「撮る」「文字入力する」「ハッシュタグをつける」「位置情報を追加する」などが、連続的に行なえるほか、統合的に操作が行なえる。一度使ってみると、その便利さはすぐに体感できるので、ぜひ使ってみていただきたい。