離婚したい……
そう思っても、気持ち一つで完結出来ないのが、夫婦関係の難しいところ。親権・財産分与などについて何度も協議を重ね、それに「離婚慰謝料」を支払わなければならない。
しかし、この「離婚慰謝料」、約束したのに払ってもらえない未回収騒ぎが後を絶たないようだ。
今回、夫婦間の様々な問題について取り扱うコミュニティ「不倫・浮気、夫婦問題相談室[ミウ]」では、既婚者480人を対象に離婚時の慰謝料の不払い問題について4つの質問が行われた。
質問は下記の通り。
Q1:あなたは「不倫・離婚」の慰謝料は、どのくらいが相場だと思いますか?
Q2:慰謝料を請求しない場合は、どのような理由が考えられますか??
Q3:慰謝料請求した場合の回収率はどのくらいだと思いますか??
Q4:公正証書について理解していますか??
離婚の慰謝料の相場、「100万円以上~200万円以下」と考える人が半数以上
離婚の慰謝料の相場について最も多かったのは、「100万円以上~200万円以下」。男性の42.6%、女性の43.0%と半数近くが回答していた。
また、慰謝料を請求しない場合、その理由は男女ともに半数以上が「余計な揉め事をせずに離婚したい」と回答。
他にも請求しない理由として、男性は「泣き寝入りするしかないから(11.7%)」「まだ好きだから(10.7%)」「パートナーとの縁が吹っ切れるから(10.7%)」「親権獲得の条件だから(10.7%)」がほぼ同率に並んでおり、夫婦生活の関係性に影響されているようだ。
一方、女性の場合は「親権獲得の条件だから(14.6%)」が「泣き寝入りするしかないから(13.9%)」という回答を上回っており、慰謝料請求をする理由が母親として子供に重きをおいていることが見て取れる。
慰謝料請求後の回収率については、男女ともに請求額の「30%ほど(38.8%)」「ほとんど回収できない(32.6%)」という回答が多い。反面、「ほとんど回収できる」という回答はわずか4.4%に留まった。
養育費や慰謝料の確実な回収のために、公正証書(離婚証書)に給与差し押さえ等を記載する方法があるが、これを「理解しているし使うと思う」を選択したのは男女とも10%程度に留まり、「特に知らないし使わないと思う(42.5%)」「必要であれば使うと思う(47.3%)」を選択したのは同じく男女合わせて89.8%と証書制度の認知が足りていないことが明らかになった。
※不倫・浮気、夫婦問題の相談室[ミウ]調べ
<調査概要>
調査方法:アンケート回収方式
調査対象:既婚者20-60歳までの男女 回答数 : 480名
調査時期:2019年3月
調査協力:株式会社マーケティングアプリケーションズ
出典元:不倫・浮気、夫婦問題の相談室[MiW(ミウ)]
構成/こじへい