4月も10日を過ぎ、気温も次第に上昇。気象庁の統計によれば、昨年4月の東京都の平均気温は、25度以上の夏日が9日もあった影響から、観測史上最高の17.0度を記録した。今年は、そんな〝暑い4月〟の兆候はまだ見られないとはいえ、5月になれば気温は20度近くに上昇するだけに(昨年の平均気温は19.8度)、メンズビューティー的には早めの準備を心がけたい。
なかでもムダ毛のケアは重要。気温の上昇に伴って薄着になれば当然、肌の露出も増え、汗をかけばムレやニオイといった問題も発生するからだ。
このムダ毛問題に関しては、最近の調査によれば男性の68.4%が「気になる」と回答。20代に限れば、その数値は77.3%までアップする(※)。
さらに「アンダーヘア(Vライン・男性器・肛門など)のムダ毛ケアをしていますか?」という質問には、39.1%がケア経験者であることが判明。これも20代では、半数近くの46.4%がケア経験者だった。
※男性専門の総合美容クリニック「ゴリラクリニック」調べ
そんな中、2017年に発売されたパナソニックの「ボディトリマー ER-GK60」は、金額ベースで当初予測の約2倍を記録するなど大ヒット。ムダ毛ケア用のボディトリマーでは国内トップシェアを獲得するなど、ムダ毛ケアアイテムの定番、というポジションを確立させた。
そして、この6月には待望の新モデルである「ER-GK80」の発売が決定した(※)。そのコンセプトは「攻めのボディケア」。従来モデルが打ち出していた身だしなみやエチケット、マナーなどに加え、ムダ毛ケアをすることが、何かを成し遂げようとする意識の高揚にもつながるというものだ。
※長さそろえが3段階(3/6/9mm)の「ER-GK71」、2段階の「ER-GK61」(3/6mm)も同時発売
◎「ボディトリマー ERE-GK80」の製品イメージ動画はこちらから
https://www.youtube.com/watch?v=Z9ykw6OPPNE
というわけで、メンズビューティー 編集部でもいち早く、この新型ボディトリマー ERE-GK80」の実使用リポートをお届けしたい。
今回、インプレッションをお願いしたのは、インターネット広告の代理店であるワンスターに勤務する清家隆弘さん(32歳)。高校時代からバスケットボールを始め、社会人となった現在も親しい仲間とチームを結成してプレーを楽しんでいるというアクティブなビジネスマンだ。
清家隆弘さん
ご自身の体毛ケアについて聞くと、「実はかなり濃いほうだが、ケアしたことはありません」という答えが返ってきた。「学生時代は濃いスネ毛が気になったこともありますが、社会人になると、半分あきらめの境地に達しました」と笑う。
プレー中の清家さん。「最近のプレーを写したものがないので、少し前の写真でお願いします(笑)」
とはいえバスケットでは問題も生じているという。
「試合ではケガ防止のテーピングをする場合もありますが、巻くのもはがすのもひと苦労。またソックスも主流のローカットに対して、最近はハイカットの人気も復活してきましたが、ハイカットを履くと自分の場合、濃いスネ毛のためにスネやふくらはぎがムレやすい」
そんな清家さんが、ボディトリマー によってどのように変わるのか。
気になる体験の前に、まずは新型「ボディトリマー ER-GK80」の特徴をまとめておこう。
パナソニック
ボディトリマー ER-GK80
本体サイズ(アタッチメント含まず)/高さ204×幅33×奥行き47mm、約150g
充電時間/約1時間
使用可能時間/連続約50分間使用可能
アタッチメント/ダイヤル式長さそろえアタッチメント(3~12mm<1 mm刻み>)、肌ガードアタッチメント(2mm)
その他/防水設計、水洗い可、海外使用可
オープン価格
◎6月1日発売
左:肌ガードアタッチメント、右:ダイヤル式長さそろえアタッチメント
デリケートな部位にもやさしく、ナチュラルな仕上がりにできる2タイプの「アタッチメント」を同梱。その一つが今回の新型ボディトリマーから導入された、写真右側の3~12 mmの10段階で長さ調整が可能な「ダイヤル式長さそろえアタッチメント」だ。これによりアタッチメントを付け替えることなく、1mm刻みでより自然な仕上がりを実現。さらに両側式コームでスピーディーにカットすることができる。
ちなみに上の写真が3mmにセットした様子。
そして12mmにセットすると、コームの位置はこれだけ動く。このシステムであれば、より手軽かつ幅広い部位に使用できるはずだ。長さの目安は次のとおり。
・3~5mm/手の甲や指など
・6~8mm/ワキ
・9~10mm/腕や脚に
・10~12mm/ビキニゾーン
また写真左側は、2mmに仕上げられる「肌ガードアタッチメント」。デリケートな、肌のやわらかい部位でもやさしく手入れできる。
そして刃には、全身グルーミングに適したトリマー刃を搭載している。この刃は先端が尖っていないワイド&ラウンド形状を採用。刃と刃の間隔も狭いため、刃が肌に食い込みにくく、肌あたりもソフトという特徴を持つ。アタッチメントを使用しない場合は約0.1mm(※)の短さまで剃ることができる(※)。
※固定刃の厚み0.1mm。へそ周りに対して
周辺機能では、充電機能は大幅に改善。付属のACアダプターにより約1時間で充電が完了し、本体ランプで充電完了を知らせてくれる。1回の充電で約50分間の使用に対応(連続使用時間)。海外・国内兼用のAC100 V~240V自動電圧切替も装備する。
刃をはずさずに手間なく、毛クズを洗い流せるウォータースルー洗浄も便利機能の一つだ。また本体は水洗い対応の防水設計。細かな毛クズも流水で素早く洗い流すことができる。
それでは以上のような特徴をふまえ、実際に体験していただこう。
ボディトリマー使用前の清家さんのスネ毛の様子。かなりの生えっぷり。清家さんいわく、「一度もケアをしたことがない」というだけにヒザ付近は渦巻き状(?)となっている。
今回は使用後との違いをよりはっきりさせるため、長さそろえアタッチメントを推奨値より短めの6mmに設定してみた。
使用法はアタッチメントの平らな面を肌に押し当て、毛の流れに逆らうように動かしながらカットしていくのがポイント。肌とアタッチメントの角度は90度をキープすること。
左脚だけをケアした様子。右脚との違いは歴然だ。長さもほぼ均一となり、ヒザ付近の渦巻きも解消されたようだ。
続いて腕のケアにチャレンジ。今回も違いを強調するために、推奨値よりも短く、長さそろえアタッチメントの最小値である3mmに設定した。
腕も脚に負けじと、かなりの生えっぷり。そんな中を軽快なカット音を奏でながら、ボディトリマーが〝刈り込んで〟いく。
もはや説明は不要だろう。伸び放題で奔放に自己を主張する右腕の体毛に対し、秩序正しく、清潔に整えられた左腕。ボディトリマーが1台あれば、ここまで変わるのだ。
さて新型「ボディトリマー ER-GK80」には、もうひとつ肌ガードアタッチメントも同梱されている。これは毛の長さを約2mmにカットできるアタッチメントで、長さそろえアタッチメントとは異なり、刃を寝かせた〝なで剃り〟で使用するのがポイント。
さらにアタッチメントなしの、いわゆる〝直刃〟というやり方もある。こちらも刃を寝かせて、肌にそわせるように動かすと約0.1mmまでカットできる(へその周囲で)。
というわけで体験を終えた清家さん。第一声は「脚が涼しい!」
あれだけの量をカットしたのだからそれも当然か。
「人生で初めてスネ毛や腕毛をケアしたのですが、予想以上の仕上がりに満足しています。というのも、最初は毛が完全になくなる、いわゆる〝ツルツル〟の状態を想像していたからです。それが「長さそろえアタッチメント」を使えば、好みの長さで段階的にカットしていけますし、仕上がりもとても自然。チームメート以外の人が見れば、元からこの程度の長さだったのでは、と思うんじゃないかな(笑)。もうテーピングも痛くありませんし、ハイソックスのムレも気にしなくてすみそうなので、今後はより試合に集中できそうです。
そして自分はハープパンツが好きで、夏の間は愛用しているのですが、実はスネ毛が少し気になっていました。でも、ボディトリマーがあればもっと自由に夏を楽しめそうですね。
今回の体験を通じて、体毛ケアをすることで、より積極的な自分になれそうな、そんな感情も湧いてきました。今後もこの状態をキープしていきたいと思います」
撮影/末安善之