YouTubeでライブ配信をしたり、楽器をスピーカーにつなぎバンド演奏をする際に、利用されることが多いのが、「ミキサー」と呼ばれる音響機器だ。ここでは、用途に合わせたミキサーを紹介する。
複数の音を混ぜて出力できる「ミキサー」とは
一口にミキサーといっても、様々な種類がある。ここではハードウエア型のミキサーの種類と、基本的な接続方法を解説する。
ミキサーとは音楽を混ぜられる優れもの
音楽におけるミキサーの役割とは、マイクや楽器からの音(信号)を混ぜて調節し、スピーカーやパワーアンプ、PCなどに伝えるものだ。音楽のレコーディング、ライブ、コンサート、YouTubeやニコニコ動画の生放送といった使い方から、iPhoneや電子ピアノなどにつなぎ個人的に楽しむといった、簡単な使い方まで、用途はいろいろある。
一般的なミキサーは「アナログミキサー」と呼ばれるもので、楽器から入力された音声信号をアナログのまま調節できる。ほかにも音声信号をデジタル変換して処理するデジタルミキサーや、パワーアンプ内蔵のパワードミキサーもある。
アンプが内蔵されているミキサーとそうでないものの違い
「楽器→ミキサー→スピーカーとつなげば音が出る!」と思いたいところだが、実はアンプがなければスピーカーを鳴らすことができない。
ただし、パワーアンプ内臓のミキサーであれば、上の画像のようにミキサーとスピーカーをつなぐだけで音を出せる。
画像ではiPod touch&マイク→ミキサー→スピーカーと接続しているが、ミキサー=アンプ不要というわけではない。混同しないように、注意しておきたい。
ミキサーとアンプのつなぎ方
ミキサーとアンプをつなぐには、ミキサーの出力端子とアンプをケーブルでつなぐだけでいい。専用のケーブルが必要なので、端子の形状を確認し用意しておこう。
ミキサーにミキサーを接続する方法もある
「ミキサーに接続する場所がなくなった!」というときには、ミキサーを別のミキサーに接続する方法もある。ただ、専門的な方法でデメリットもあり、素直に接続可能な、チャンネルの多いミキサーを準備するほうがいいだろう。
ミキサーとPCを接続するにはオーディオインターフェースが必要
「ミキサー→スピーカー出力が可能なら、ミキサー→PC出力もできるだろう! これでYouTubeなどに演奏をアップしたり、PCへ録音も可能だ!」と思いがちだが、PCへ接続するには別途、オーディオインターフェースが必要となる。オーディオインターフェースにはミキサーが内蔵されているものもあるので、購入前に確認しておきたい。
【参考】ミキサーからサンプラーまで4つの機能を1台に集約!ゲームの実況配信に便利なHELICON GAMINGの「GoXLR」
USB型ミキサーをPCと接続し、より高音質な音楽を楽しむ
もっと手軽に使えるミキサーに、USB型のオーディオインターフェースがある。入力できるチャンネル数はごくわずかで、PC上でミキサー機能を操作するタイプだ。
ボイスチャットの音声を変換したり、PC上で再生している動画や音楽をより良い音質にしてヘッドホンで聴くことができる。
【参考】Bluetooth対応でさらに進化!ヤマハのミキサー、アンプ、スピーカーの一体型システム『STAGEPAS』
オーディオミキサー購入時はステレオとモノラルのチャンネル数の確認を
ミキサーには差込口が1つしかないものと、L/Rの2つがセットになっている部分がある。
購入の際は自分が接続したい端末がモノラルかステレオかを把握し、チャンネルが何個あるかも気にかけてみよう。