あと1ヶ月ほどでやってくるゴールデンウィーク。旅行や遊びの予定を立てて10連休を存分にエンジョイする予定の人も多いことだろう。
そんなGWの「明け」までにやっておくべき、意外と知られていないことが「衣替え」だ。忙しくて6月頃に先のばしにしていると、次のシーズン、服に思わぬトラブルが発生することも有り得る。特に、以下のことをしている人は要注意だ。
1.冬物の「しまい洗い」は、初夏に行っている
2.数回しか着ていないニットやコート、ダウンは、洗濯しないでしまっている
3.防虫剤を使っていない
4.防虫剤を衣装ケースの底や真ん中に入れる
5.冬物を衣装ケースにぎゅうぎゅうに押し込む
6.クリーニングから戻ってきた衣類を、ビニールカバーのままクローゼットにイン!
7.段ボールに収納
春の衣替えは、衣類を食べる害虫が卵を産み始めるGW明けまでに!
冬物の「しまい洗い」のリミットはズバリ、「ゴールデンウィークが終わるまで」。これは、衣類を食べる害虫がGW明けの時期から成虫になり、衣類に卵を産み落とす可能性があるためだ。
産み落とされた卵は収納中に孵化して幼虫になり、衣類を食べてしまうことも。動物繊維であるウールやシルクに含まれるたんぱく質が、害虫の栄養源となるので、「食べこぼし」にも注意が必要だ。
冬物によくありがちな油断… 「数回しか着ていないから大丈夫」は危険!
「1度しか着ていないから」と洗わないでしまったニットやシャツ、ワンピース。次のシーズンに出してみたら、黄ばんでいてすぐに着られない……ということは、誰でも経験があるはず。
そんなに汗をかいていないし、数回しか着ていないから大丈夫だと思っていても、冬は厚着をしたり、暖房が効きすぎている場所にいたりして、意外と汗をかいているものだ。黄ばみや虫食いの被害にあわないために、一度でも袖を通した服は、衣替えの前にしっかり汚れを落とそう。
アイテム別の洗い方一挙公開!
<「ダウンジャケット」「ダウンコート」>
ダウンジャケットやコートは、襟、袖口、ポケット口、裾などが汚れやすい箇所だ。おしゃれ着用洗剤(アクロン)を塗布するなど、前処理をしてから手で押し洗いしよう。
また干す際は、そのままハンガーにかけて干すだけではふっくら乾かないことがある。表面が乾いてきたら、身ごろや袖を両手ではさむようにして軽くたたきながら、中の羽毛をほぐすとふっくら仕上がる。
<「ニット」>
ニットのような伸縮性のある洋服は、型くずれや縮みを予防するために、おしゃれ着用洗剤(アクロン)を使って、「おしゃれ着コース」などの弱水流コースで洗うか「手洗い」しよう。洗濯ネットに入れても標準コースで洗うと1度の洗濯でもかなり縮んでしまうニットもあるので要注意。
<「マフラー」「ストール」>
マフラーやストールには、ファンデーションや皮脂がつきやすいので、洗う前に、汚れが気になる部分におしゃれ着用洗剤(アクロン)の原液を直接つけてなじませ、「前処理」をしておこう。
洗うときはフリンジを内側に入れ、汚れている部分を外側にして折りたたみ、ネットに入れて弱水流コースで洗うのがおすすめ。
<もこもこルームウエア>
おしゃれ着用洗剤(アクロン)を使い、手洗いで「押し洗い」するか、洗濯機の「おしゃれ着コース」などの弱水流のコースでやさしく洗おう。
柔軟剤を併用するとふんわり感が持続する。干す前には、乾いたタオルで表面をなでて毛羽の向きを直すと、乾いたときに毛並みがそろってふんわり仕上がる。
<「制服」「スーツ」>
制服やスーツは、エリには汗や皮脂汚れ、袖口には鉛筆汚れ、ズボンの裾には泥はねなど、様々な種類の汚れがついている。こうした汚れには、おしゃれ着用洗剤(アクロン)を塗布するなど前処理をしてから洗おう。
洗う際には、汚れを落ちやすくするために必ず上下別々の洗濯ネットに入れ、弱水流コースで洗う。干すときは、タオルをハンガーに巻きつけて厚みを出したり、袖口やズボンのすそに入れるなどの工夫をすると、しわが抑えられる。
<「毛布」「羽毛布団」>
毛布は直接肌が触れる部分が、皮脂や汗で汚れている。汚れが気になる部分におしゃれ着用洗剤(アクロン)の原液をつけ、キャップの底で軽くたたいて前処理をしよう。
毛布を洗濯機で洗う場合は、ジャバラ状にたたんでからロール状に丸めて、洗濯ネットに入れて毛布コースなどで洗う。羽毛布団は、まず洗濯表示を見て、洗えるかどうかを確認。洗えるときは、洗濯機の説明書に従って「お洗濯キャップ」または「洗濯ネット」を準備しよう。羽毛布団は乾きにくいので、湿度の低い晴れた日に洗濯するとよいだろう。