3.夕食
…野菜入り味噌汁、鶏むね肉、ご飯
「夕食には、1日の仕事の疲れを癒すために、味噌汁を取り入れてはいかがでしょう。インスタントでも良いですが、頑張れそうなら、きのこや冷凍野菜、乾燥わかめなどの、調理に手間がかからない食材を活用して手作りできると良いですね。
メイン料理の食材は鶏むね肉がいいです。『朝は胃がどーんと重い…』『朝食は食べる気がしない…』という方は、夕食の油の量が多い可能性があります。そんな方へのおすすめの調理法は、蒸し鶏やソテーです。市販の『サラダチキン』もいいですね。ご飯も茶碗に軽く1杯は食べましょう」
【必殺メシ】
・インスタント味噌汁
・きのこ・冷凍野菜・乾燥わかめのお手軽味噌汁
・サラダチキン
●ビジネスパーソンにおすすめの理由
「1日疲れた体を癒すために有効なのは『だし』です。だしの旨みは心を落ち着かせる作用があります。顆粒だしでも構いませんが、できれば塩分や食品添加物が含まれないものが理想です。さらに野菜が加わることで旨みが増すため、野菜を入れた味噌汁が一番良いですね。
また、鶏むね肉に含まれるイミダペプチドという成分には抗疲労効果があることが分かっています。ビジネスパーソンは肉体的な疲労よりも精神的な疲労が大きくなりがちですが、精神的疲労に対する効果も期待ができます」
「ながら食い」は避ける
最後に、植村さんは「一番大切なこと」があると付け足す。
「『何を食べるか』も重要ですが、『どのように食べるか』ということも非常に大切です。忙しいからといって“仕事をしながら”、“スマホを見ながら”などの『ながら食い』は避けましょう。脳の負担となる上に、噛む回数が減るため胃に負担をかけるので、消化が悪くなるなど、せっかくの栄養補給が無意味なものとなってしまいます。食べるときには食べることに集中すること。むずかしければ、飲み込もうと思ってから、あと5回噛むことを意識してみましょう」
忙しい中でも、しっかりとエネルギー補給や疲労回復のための食事を摂ることも大切。ぜひ参考にして食事内容を選びつつ、「ながら食い」を避ける意識も心がけると良さそうだ。
【取材協力】
働く男性の食事選びコーディネーター/管理栄養士 植村瑠美さん
健康支援BonAppetit(ボナペティ)代表。
「疲れやすい」「集中力がない」というビジネスパーソンの悩みを解決する専門家。5,000人の指導から考案した、コンビニ食や外食中心でも実践できる「食事の選び方」を企業研修などで提案。
https://ameblo.jp/kks-bonappetit
取材・文/石原亜香利