4月は新しい環境になることも多く、一年のうちで最も緊張する時期だ。また今年は10連休も控えていることもあり、ゴールデンウィークの連休前は特に大忙しになりそうだ。
忙しいと、食べる時間がない。でも、パフォーマンスを維持するのにきちんと食べなくては、と考えているビジネスパーソンは多いのでは?
そこで今回は、ビジネスパーソンが忙しい中でも手軽に食べられ、エネルギー補給や疲労回復にも役立つ「必殺メシ」を、働く男性の食事選びコーディネーターの管理栄養士 植村瑠美さんに聞いた。
忙しいビジネスパーソン向けの朝昼夕の「必殺メシ」
デスクワークであっても脳をフル回転させるためにも食事はきちんと取りたい。でもなかなか余裕をもって食べる時間がない。そんなビジネスパーソンに向け、植村さんに朝食、昼食、夕食の「必殺メシ」を挙げてもらった。
1.朝食
…ご飯(玄米)やパン、納豆、卵
「和食派なら、ご飯と納豆、卵かけご飯などがおすすめです。ご飯が玄米などになるとさらに最高ですね! 洋食派ならトーストとスクランブルエッグ、ツナサンドなどがおすすめです。朝からフライパンを洗いたくない…という場合は、コンビニにも売っていることもある『たまごサラダ』を購入してお手製サンドイッチを作るのもいいですね」
【必殺メシ】
・納豆ご飯、卵かけご飯
・市販の『たまごサラダ』で手作りサンドイッチ
●ビジネスパーソンにおすすめの理由
「午前中の仕事力を高めるために、朝食は非常に大切です。ご飯やパンの炭水化物は脳の覚醒やエネルギー補給には不可欠です。それに加えて、卵や納豆などのたんぱく質の多い食品を食べることで、ご飯やパンだけを食べるよりも血糖値の上昇を抑えることができ、空腹感を抑制する効果が期待できます」
2.昼食
…揚げ物、炭水化物に偏らないメニュー
「夕食が遅くなるときは、海老天そば、からあげ定食、アジフライ定食などの“揚げ物”が含まれるメニューがおすすめです。お弁当を持参する方なら、冷凍食品の揚げ物を詰めて行っても良いですよ!
昼食後の眠気を抑えたいなら、ご飯、パン、麺類などの炭水化物に偏らないようにしましょう。牛丼は大盛りではなく、並盛りとサラダに。ラーメン&チャーハンは、野菜やチューシューなどのトッピングを増やしたラーメンにするのがおすすめです」
【必殺メシ】
・冷凍食品の揚げ物を弁当で持参
・牛丼並盛り+サラダ
・ラーメン+野菜・チューシューをトッピング
●ビジネスパーソンにおすすめの理由
「夕食が遅くなるとき、夕方の空腹を抑制するためには、昼食のたんぱく質と脂肪が重要です。油が適度に含まれることで消化が遅くなるため、腹持ちがよくなります。一方で、夕食で揚げ物を食べてしまうと、消化が遅いことが、夜の眠りの質を低下させる恐れがあります。揚げものを食べるなら昼食がおすすめです。
食後の眠気を抑えるためには、血糖値の急上昇を抑えることが大切です。血糖値の急上昇を招くのが、炭水化物のみの食事です。ご飯、パン、麺類だけの食事とならないよう、魚介類・肉類・卵・大豆製品でたんぱく質の多い食品や野菜を取り入れましょう。そうすることで血糖値の上昇は抑制され、食後の眠気防止につながります」