IDC Japanが2018年4月に発表した調査結果によると、2017年国内インクジェットプリンター出荷台数のシェア率は、Canonが43.8%で1位。EPSONが43.7%と僅差で2位でした。
今回の記事では、そんな国内プリンター界を牽引する2社のプリンターの比較をします。
そもそもなぜインクジェットプリンターといえばCanonとEPSONなのか?
国内インクジェットプリンターにおいて、2社の数字を合計すると、そのシェアは90%に近いものになるわけですが、それでは日本を飛び出し、世界でのシェア率はどうなっているのでしょうか。
実は世界のインクジェットプリンターのシェア率においても、2社のランキングは高く、Canonが27.0%で2位、EPSONが23.6%で3位となっています。(米ガートナー発表 2015年)
それでは、そもそもなぜインクジェットプリンターにおいては、CanonとEPSONのシェア率が高いのでしょう。その理由は、2社の持つインクジェットプリンターの開発史と、長年開発を重ねたノウハウにあります。
CanonとEPSONがもつ歴史とノウハウ
インクジェットプリンターの歴史は長く、その起源は1867年まで遡ります。本格的な研究が開始されたのは1950年代、西ドイツから始まりました。
日本においては1960年代、EPSONがピエゾ方式のプリンターを考案、商品化に成功します。Canonは遅れること約20年、1985年にサーマル方式のプリンターの商品化に成功し、1990年には普及タイプのノート型BJ-10vを発表。これによって一般の間でもインクジェットプリンターが流通し始めます。
ここまでは文書の印刷がメインでしたが、1996年にEPSONが初めて高画質写真向けのインクジェットプリンターを発売し、家庭用インクジェットプリンターの需要は一気に高まりました。
2社は日本のみならず世界におけるインクジェットプリンター史を牽引し、その結果蓄積されたノウハウで高品質プリンターの提供が可能となり、昨今の2強へと繋がるわけです。
Canonのおすすめプリンター
それではまず、国内シェア1位、世界シェアも2位の地位を築き上げているCanonのおすすめインクジェットプリンターから紹介していきます。
以下は、選びの基準です。
インク:独立か一体か。独立型の場合、無くなったインクだけを購入すれば良いが、一体型だと1つのインクが無くなったら、全てのインクを取り換える必要がある。
コスト:1枚あたりにかかる費用。大容量インクで算出、L判は純正用紙代含む
速度:A4はipm(1分間で擦れる枚数)で表記、L判は1枚が擦れる時間
用紙:用紙は最大のものを表記
機能:プリントのほかにコピー、スキャンなどが可能なものは記載
特徴:製品の特長を記載
ランニングコストと画質を両立! Canonのおすすめプリンター「PIVUS70 XK」
インク:6色独立
コスト:A4カラー 5.7円/L判12.5円
速度:A4モノクロ 15ipm/A4カラー 10ipm/L判 14秒
用紙:A4
機能:プリント、コピー、スキャン
特徴:カラープリント5.7円という安さに加え、写真プリントの速度も速い。6色インクで鮮やかな色彩の表現が可能に。写真と文書、両刀で使える汎用性の高い機種。
10色のインクが写真に彩りを与える。Canonのおすすめプリンター「PIXUS PRO-10S」
インク: 顔料10色独立
コスト:L判 22.7円
速度:L判 65秒
用紙:A3ノビ
機能:プリント
特徴:10色のインクがきめ細かい写真の再現を可能に。黒系インクだけで3種類もあるので、暗部の表現もしっかり再現してくれる。
A4サイズ印刷可能! Canonのおすすめモバイルプリンター「PIXUS iP110」
インク:4色独立
コスト:A4カラー 12.8円/L判 16.2円
速度:A4モノクロ 9ipm/A4カラー 5.8ipm/L判 44秒
用紙:A4
機能:プリント
特徴:サイズは322×185×62(mm) 重量は驚きの2㎏。
SNSから直接印刷! Canonのおすすめプリンター「PIXUS TS8230」
インク:6色独立
コスト:A4カラー 12.8円/L判 19.4円
速度:A4モノクロ 15imp/A4カラー 10imp/L判 18秒
用紙:A4
機能:プリンター、コピー、スキャン
特徴:スマホからはもちろん、LINE、Facebook、Instagramからの印刷可能。またスマホから、プリンター本体の電源をONにできるため、家のどこにいてもすぐにプリントできる。
EPSONのおすすめプリンター
では次に国内シェア2位、世界でも3位と奮闘しているEPSONのおすすめインクジェットプリンターから紹介していきます。こちらも使い方や用途に合わせて購入の参考にしてくださいね。
★選びの基準
インク:独立か一体か。独立型の場合、無くなったインクだけを購入すれば良いが、一体型だと1つのインクが無くなったら、全てのインクを取り換える必要がある。
コスト:1枚あたりにかかる費用。大容量インクで算出、L判は純正用紙代含む
速度:A4はipm(1分間で擦れる枚数)で表記、L判は1枚が擦れる時間
用紙:用紙は最大のものを表記
機能:プリントのほかにコピー、スキャンなどが可能なものは記載
特徴:製品の特長を記載
ランニングコスト最強! EPSONのおすすめプリンター「EW-M630TB/TW」
インク:4色独立
コスト:A4モノクロ 0.4円/A4カラー 0.9円/L判 5.9円
速度:A4モノクロ 15ipm/A4カラー 8ipm/L判75秒
用紙:A4
機能:プリンター、コピー、スキャン
特徴:驚きのA4プリント1枚・0.4円! インクタンク搭載で刷れば刷るほど1枚あたりの単価が下がる。
プロ仕様の写真印刷を可能に! EPSONのおすすめプリンター「SC-PX7VII」
インク:8色独立
コスト:L判 21.7円
速度:L判 150秒
用紙:A3ノビ
機能:プリント
特徴:論理的色変換システムを使用。8色インクで184京通りの色表現を可能にしている。
カバンに入るサイズ! EPSONのおすすめモバイルプリンター「PX-S05W/B」
インク:4色 黒のみ独立 CMYは一体
コスト:A4モノクロ 6.8円/A4カラー12.9円/L判 26.1円
速度:A4モノクロ 7ipm/A4カラー 4ipm/L判63秒
用紙:A4
機能:プリント
特徴:使用時のサイズは僅か309×232×217(mm)。重量も1.6㎏と軽量。
QRコードでスマホと接続可能! EPSONのおすすめプリンター「EP-881」
インク:6色独立
コスト:A4カラー 12円/L判 20.6円
速度:L版13秒
用紙:A4
機能:プリント、コピー、スキャン
特徴:Wi-Fiルータが無くてもモバイルデバイスと接続できる。iPhoneならQRコードでかんた
接続。赤外線通信も可能なため、ガラケーとも接続できる。