■連載/阿部純子のトレンド探検隊
アマノフーズ初のフリーズドライの“おつまみ”が登場
フリーズドライのアマノフーズが2015年に開設したウェブマガジン「アマノ食堂」で企画、商品化される「まかないごはん」シリーズから、アマノフーズ初の酒を飲むシーンを想定した「大人のピリ辛牛煮込み」「大人のスパイシーポテサラ」のおつまみ2種が3月25日より新発売される。
「アマノ食堂」のターゲット層である20~30代に向けて、夜のひとり飲みや、お花見の席などでフリーズドライのおつまみを提案する。カサカサに乾燥したブロックが10秒ほどで料理に変身する“ネタ”の面白さも、SNSユーザーの多い若年層に訴求するポイントになっている。
居酒屋で人気の「つきだし」で2位に挙がった「もつ煮込み」、5位に挙がった定番の「ポテトサラダ」からメニューを選定。もつは好き嫌いが分かれるため、今回は牛煮込みに。さらにおつまみには辛みを求める人が多いため、両方ともピリ辛の味付けで酒に合う仕立てになっている。
「牛煮込み」が4食入り・1200円(税抜)、「ポテサラ」が4食入り・920円(税抜)で、アマノフーズ通販ショップと、全国4店舗ある「アマノ フリーズドライステーション」にて数量限定で販売する。
〇「大人のピリ辛 牛煮込み」
具材は牛肉、ごぼう、しょうが、唐辛子を使用。しょうゆ、砂糖、みりんをベースにした和風甘辛味で、おろししょうが、唐辛子を加えたピリ辛でビールとよく合う味わいに。
湯をかけると元来の食感に戻すことができるのがフリーズドライの強み。開発でも肉の食感にこだわったが、肉は厚いとフリーズドライ化ができず、逆に薄いとやわらか過ぎて食べ応えが出ない。肉の形状、部位の選定に検討を重ねた結果、バラ肉ともも肉の黄金比を発見、食べ応えとやわらかさの相反する条件を両立させた。フリーズドライ化させる前の調理では、機械を使うと崩れやすくなるため、人の手で丁寧に30~40分ほど煮込んでいる。
湯の推奨設定温度は90℃だが、80℃程度でも戻せるので、アウトドアでは保温性のある水筒に入れた湯で十分戻せるとのこと。使う湯の量は60ml。湯をかけてかき混ぜながら10~15秒ほどで完成。湯をかけて数秒するとしょうゆの香りが立ってくる。味はかなりしっかりとしみ込んでいて、肉は歯ごたえがあり、ごぼうの食感もしっかりと感じられる。唐辛子がきいた辛めの濃い味で、ごはんにも合いそう。