忙しいビジネスパーソンにとって、引っ越し準備は面倒なもの。短時間で効率的に行いたいものだ。そこで最短で効率よく引っ越し準備をするコツを、片づけ上手塾エグゼカレッジ表参道校代表理事で、大人片づけインストラクターの高橋和子さんにレクチャーしてもらった。
引っ越し準備を効率的に行う手順
特に共働き世帯だと、休日や夜間に引っ越し準備を短時間で行う必要がある。より効率的に行う手順を、高橋さんは次のように教える。
「引っ越しは段取りで決まります。まず、引っ越しが決まったら『引っ越しカレンダー&やることリスト』を作りましょう。何をいつまでにやるかが、一目で分かると効率よくできます。その中でも一番大変なのが荷造りですので、ここでは荷造りについての手順をご説明します」
1.荷造り計画
「荷造りは夫婦2人家庭の場合、引っ越しの2週間くらい前から始めます。子どもがいる家庭では、1ヶ月前くらいから始めると良いでしょう。まず荷物を『処分品・梱包品・前日梱包品・重要品』に仕分けします」
●処分品…新居に持って行かない不用品
●梱包品…梱包して新居に持っていくもの
●前日梱包品…直前まで使用するもの
●重要品…手持ちする大切な物や書類
「梱包品は、今使わないものから荷造りを始めます。前日梱包品は、新居に到着後すぐに必要となるものがほとんどなので、まとめて段ボールに入れましょう」
2.荷造りグッズをそろえる
「荷造りを始めてから困らないために、あらかじめグッズを一通りそろえておきましょう。ダンボール箱・カッター・ハサミ・軍手・ゴミ袋大小・油性マジック・新聞紙・雑巾などを一緒にまとめて、すぐに使えるようにしておくといいです」
3.新居の間取り図とリスト化
「間取り図をもとに梱包したダンボールには“新居のどの部屋に運ぶか”を油性マジックで記入します。ダンボール箱に部屋を記入して番号をつけると、引越し業者やお手伝いの人がスムーズに運べます。またその番号を間取り図にも記入し、リスト化しておくと、開梱のときもスピーディーに行えます」
場所別荷造りのコツ
準備が整ったら、いよいよ荷造りフェーズに。キッチンとクローゼットの荷造りのコツを高橋さんは次のようにアドバイスする。
1.キッチン
「キッチンは食器や食材など、アイテムと数が多いのが特徴です。割れ物が多いので、新聞紙や緩衝材を使って、割れ物のみを同じダンボールに梱包すると、運ぶときに慎重に扱うなど注意できて便利です。また、前日梱包品を除いて、引き出し別・収納別に荷造りすると開梱後の収納が簡単です」
2.クローゼット・洋服
「収納するタンスやクローゼットごとに梱包します。同じアイテムの服などが多数出てくることも多いので、この際、処分してスッキリさせるのもおすすめです」