ホラー漫画は好きですか? 一人で過ごす夜や、退屈でスリルが欲しい時、とにかく怖いものが見たい時などにホラー漫画はうってつけ! 映像と比べて自分のペースで楽しみやすいのが魅力的。そして、今やホラー漫画を読む方法は紙メディアだけにとどまりません。お気に入りの背筋の凍る一作を探してみませんか
おすすめホラー漫画家
ホラーだけでなく漫画が世にあふれかえっている現代、もちろんホラー漫画家も数多くいます。その中でも特に人気の作家を紹介いたします。
楳図かずお
言わずと知れたホラーの王道漫画家。あの独特のタッチは誰もが目にしたことがあるはず。しかし一度読んでみればそのあまりの本格ホラーっぷりに度肝を抜かれること間違いなし。登場人物の表情から読み取れる恐怖が魅力です。
押切蓮介
基本スタンスが「お化けをぶん殴る」というもののため、怖いものがそこまで得意でない方にもおすすめの漫画家。しかし、キャッチフレーズが「精神破壊(メンチサイド)ホラー」といういかにも恐ろしげな作品も手掛けています。かなり作品の系統は多岐にわたっているので作品選びは慎重に。
伊藤潤二
その美しい画風と独自の世界観が魅力なのが伊藤順二さんです。怖いだけにとどまらずぶっとんだ設定も多く、ときどき見られるシュールさも作品を引き立てます。短編集が多く出ているので触れやすいのもおすすめポイントのひとつです。
無料で読めるおすすめホラー漫画
漫画は読みたい! でもお金はない……という方や、作品は気になるが合うかどうかわからないから買うのはちょっと……という方、多いですよね。たしかにホラー漫画は試し読みでもその話の核になる部分やメインになる部分が隠れていることが多いので、買うのはなかなか勇気がいります。そんな方におすすめなのがこの方法です。
しかし、あまり作家さんに還元できる無料サイトは多くないので、やはり購入するのが一番コンテンツを長続きさせる方法ではあります。気になったものはぜひ購入してみてください。夜中に買った本が目に入り、読んだ時の恐怖を思いだす、というのもなかなか怖いのでおすすめです。
ホラー漫画を全巻無料で読むには?
ホラーに限らず漫画を全巻無料で読む場合、効率的なのは漫画サイトに登録することです。ポイントを購入しなければ読むことができない作品もありますが、無料で読める作品もかなりあります。登録は簡単なので、ホラーだけでなくとも日ごろから漫画をよく読む人にはおすすめです。
おすすめホラー漫画 完結したシリーズ編
ここからは特におすすめの作品をジャンルごとに紹介していきます。
まずは、完結したホラー漫画から特選します。
地獄先生ぬ~べ~ 全31巻
原作:真倉翔
作画:岡野剛
集英社
ドラマ化もされた超有名漫画。「鬼の手」をもつ小学校教師、鵺野鳴介が妖怪や悪霊を退治するというストーリーになっており、コメディ・恋愛などのバラエティ豊かな作劇の半面、ガッツリしたホラー描写も多いのでこの作品がトラウマといった方も多いのではないでしょうか。
ミスミソウ 全3巻
作者:押切蓮介
ぶんか社コミックス
こちらが先ほど触れた「精神破壊(メンチサイド)ホラー」がキャッチコピーの押切蓮介作品です。過疎化した村で起こる壮絶ないじめをうける春花が、いじめっ子たちに復讐をしていくとにかく「人間が怖い」物語です。衝撃のエンディングは必見です。
アイアムアヒーロー 全22巻
作者:花沢健吾
小学館
さえない漫画家、鈴木英雄を主人公としたSFホラー。町中に蔓延する謎の奇病によって崩壊する日常、それによって引きおこる災害を緻密に描いた作品であり、単行本のほぼ一巻ぶんを費やして描かれた日常が崩れていく様は恐怖をあおります。
不安の種 全3巻
作者:中山昌亮
ACW champion
日常に潜む恐怖をリアルな筆致で描いた短編集です。一話が短く、結局怪異の正体が明かされないことも多いためその恐怖がさらに後を引きます。何気ない帰り道が怖くなる、いつもの家が怖くなるなど日常に溶け込む怖さを味わいたい方におすすめです。
恐之本 全10巻
作者:高港基資
SGコミックス
こちらも短編集です。不条理な話も多く、後味の悪い話もちらほら……。怖いシーンの作画も上手く、暑い日でもエアコンいらずの恐怖を味わえます。日常に近いホラーをお求めならぜひ手に取ってみてください。
おすすめホラー漫画 ミステリー編
続いては、推理要素も楽しめるミステリー編です。
カラダ探し
原作:ウェルザード
作画:村瀬克俊
ジャンプコミックス
学校の怪談であるカラダ探しとは、「赤い人」に見つからないように校内に隠された8つの体のパーツを集めきること……。圧倒的な存在である赤い人に追いかけられる、終わるまで永遠に同じ一日を繰り返すなど、怖さの要素が詰まった王道ホラーです。
さんかく窓の外側は夜
作者:ヤマシタトモコ
クロフネコミックス
昔から霊が見える体質である書店員、三角を「運命」だといって勧誘してきた祓い屋(表向きは掃除屋)の冷川。彼らは様々な幽霊を通して自らの過去や現実の問題と向き合うことになります。登場人物の霊や呪いへの解釈が面白く、その描写も見事です。
ミュージアム
作者:巴亮介
ヤングマガジンコミックス
雨の降る日だけあらわれる、「カエル男」と呼ばれる連続殺人鬼。彼は己の殺人を「私刑」、自らを「アーティスト」と称しており、その殺害方法は残酷かつ個性的。グロテスクな描写が多く、殺害方法ひとつひとつに名前が付けられているのも恐ろしいです。
累(かさね)
作者:松浦だるま
講談社
誰もが振り返る醜い相貌の少女累(かさね)。彼女が母親の形見である「人と顔を入れ替える」口紅の魔法に気が付いた時から、運命は変わりだします。ホラーというよりサスペンスに近い作品ですが、人間の醜さや一途さ、顔をめぐってのかけ引くなどには手に汗握るものがあります。
ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編
原案:竜騎士07
作者:鈴羅木かりん
ガンガンコミックス
山奥の村、雛見沢を舞台に起こる惨劇を描いた物語。原作がゲームであるためたくさんのルートが存在し、主に「出題編」と「回答編」に分類できます。そのため読破はなかなか骨が折れますが、そのぶん目をみはる描写と濃いストーリーが魅力の作品です。