ブリーフケースのフォルムが年々丸みを帯びているように、ビジネスリュックにさらなるカジュアル化の波が到来。重厚感のあるスクエアタイプが主流だったが、今季は休日も使えるモデルが急増している。トゥミはミリタリー、ポーターはアウトドアと、ビジネスマン御用達ブランドがこぞってビジカジ仕様の商品を発売するなど、選択肢の幅は広がっている。
満員電車のマナー問題を受けて、マチ幅の薄いスリムなシルエットをベースに、PCスリーブはタブレット端末を一緒に収納できる2層化が進む。外ポケットを充実させたり、USBポートを外出ししたり、背負った状態でも便利に使えるよう、リュックならではの利便性を追求したモデルも増えた。またブリーフと違い、リュックは雨に濡れやすいことから、撥水性を強化したモデルも目立つ。
今後の進化の焦点と考えられるのは、背中のムレ対策だ。リュックは構造上、背中がムレやすく、汗に濡れると不快だという声は多い。某メーカーでは、今春をめどに背中がムレないビジネスリュックの投入を予定している。背ムレ対策を講じたリュックの開発競争が加速しそうだ。
【A】ミリタリーテイストのスリムなシルエット
トゥミ『アルファ ブラヴォ デイヴィス バックパック』
4万9000円
表地は高い耐久性を誇るナイロン。約10cm厚の2層構造に、PC&タブレット用2層スリーブやオーガナイザーといった多彩な収納を凝縮。裏地に視認性の高い半光沢生地を使うなど、実用的な仕上がりに。
PC/15インチ 重さ/約1.4kg SIZE/A4