アメリカのスーパーのドリンクコーナーに行って驚くことの1つが「容量の大きさ」。業務用サイズの牛乳がズラリと並んだ景観は圧巻である。
そして、もう1つが「種類の多さ」。今回は、日本ではあまり見ることのない珍しい種類のドリンクを特徴と共に紹介しよう。
1.バラエティ豊かな水
アメリカではとにかく水の種類が多い。初めてスーパーに行ったときはフレーバー水の多さに圧倒された。
近年では、フレーバー水や炭酸水だけでなく、プロテイン水、コラーゲン水など、健康的な要素を付加した「健康水」が数多く存在している。
一昔前までアメリカ人が飲むドリンクといえばコカ・コーラなどの炭酸清涼飲料がメジャーであったが、最近では水を飲む人が増加している。
アメリカの飲料コンサルティング会社「Beverage Marketing Corporation (BMC)」が先日、「2018年に最も飲まれた飲料は水であった」と発表した。
ペットボトルウォーターの消費量が前年比で7%増加しているのに対し、炭酸清涼飲料水の消費量は13年連続で減少している。これは、健康志向が高まる中、砂糖がたっぷり使用された高カロリー飲料から、よりヘルシーで健康的ベネフィットもある水を飲む生活者が増えていることが理由だと考えられる。
2.植物性ミルク
アメリカでは、アーモンドミルクやカシューナッツミルクなど、牛乳の代替品となる「植物性ミルク」の人気が高い。通常のミルク以外にも、植物性ミルクを選べるカフェも多く存在する。
市場調査会社「Mintel」の調査によると、牛乳の売上高が減少する一方、植物性ミルクの売上高は過去5年間で約60%増加しており、2017年には約21億ドルに達した。
植物性ミルクでは、アーモンドミルク(市場シェア64%)、ソイミルク(市場シェア13%)、ココナッツミルク(市場シェア12%)の人気が高い。
最近ではレパートリーが多様化しており、ピーカン、キヌア、ヘーゼルナッツ、亜麻などのミルクも登場してきている。
3.美容ドリンク
日本でも話題となったコンブチャだけではなく、ウコン、活性炭、マヌカハニー、アロエベラ、スーパーフードを含む美容に効果的なドリンクがアメリカでは数多く販売されている。
ちなみにコンブチャとは日本の「昆布茶」とは全く異なるモンゴル発祥の乳酸菌飲料で、砂糖を入れた甘い紅茶に、コンブチャの菌株を入れて発酵させた酸味のある飲み物である。
デトックス効果や美肌効果があるとして、セレブからも愛されている飲み物である。グレープフルーツジュースなどと割ると飲みやすい。