【AJ&IMの試食】パンとして異例の原材料を使っているが、テーブルロールとしては優秀
今回はパンシェルジュ資格を持つ隊員IMと共に試食した。天然酵母系のみっちりと目の詰まった硬いパンかな?と予想していたが、外側も含めて簡単にちぎれるほどやわらかく、もちもち、ふわふなしっとり系の食感。ほんのりと甘味もあり、なにもつけずに食べてもおいしい。子どもからお年寄りまで年齢を問わず食べやすい。
ショートニング不使用、卵や発酵バター、上白糖、生イーストを使ったリッチ系のパンで、発酵時間は短く、より自然なパンの作り方で作ったという。イースト臭も残っておらず、大豆系の香り、わかりやすく言うと“きな粉”ぽい香りを強く感じる。味の印象としても大豆の味が濃い。甘さも感じるが、ほんのり程度なので食事とも合う。
「原材料に大豆粉、もち米、米ぬか、小麦胚芽、チアシード、真昆布粉末、といった通常のパンにはあまり使わない材料が並んでいるが、違和感もなく普通に食べられる。パンとして絶対的なおいしさというまでのレベルではないが、栄養バランスの良さを考慮すると、食事用テーブルロールとしては優秀だと思う。やわらかいし、味も食事を邪魔しない薄さなので、フレンチトーストやサンドイッチなど、応用範囲が広く使い勝手が良いのも評価できる。
個人的には缶詰などに封入して日持ちする非常食用パンにしてくれたらいいなぁ、と思った。やわらかいので子どもも老人も食べやすいし、栄養バランス食は非常時に特に重宝するのでは」(隊員IM談)
3月31日まで恵比寿コンテナにて、ベースブレッドが味わえる期間限定コンセプトカフェ「BASE BREAD BAKERY & CAFE」を実施している。「ベースブレッドと特製シチュー」(780円)の中から「濃厚魚介のクリームシチュー」、「ベースブレッド メープルフレンチトースト」(500円)、「ベースブレッドと3種のディップ」(500円)の中から「ツナと蓮根のディップ」を試食した。
具だくさんの魚介シチューはパンにつけて食べることを想定しているためか、塩味のあるしっかりした味付け。シチュー単独だと少ししょっぱさを感じるので、パンと合わせて食べるのがおすすめ。隊長AJが気に入ったのはフレンチトースト。ふわふわとしたパンが卵液をしっかりと吸い込み、ボリューム感のある仕上がりになっている。やわらかなベースブレッドがさらにやわらかくなっており、口の中に入れるととろけるような食感。隊員IMの推しはディップ。ガーリックが効いていてワインに合わせたくなる。やわらかいパンだと残ったディップをしっかり拭えるので、器がピカピカになるまで食べられそう!?
取材・文/阿部 純子、伊藤 まさみ