■連載/阿部純子のトレンド探検隊
冷凍パンをレンジで温めるだけで朝食完了
1食で1日に必要な栄養素の3分の1が摂れる「ベースパスタ」を販売しているベースフードから、新たに「BASE BREAD(ベースブレッド)」が加わった。料理が苦手な人でも簡単に食べられるように、全栄養パスタに合わせたパスタソースやラーメンソース、オフィスでも食べられるカップパスタを販売しているが、ベースブレッドは冷凍状態のロールパンで、解凍するだけで食べられる。時間が限られる忙しい朝に、レンジ調理3分で栄養バランスの取れた食事ができる手軽さがポイント。遅刻しそう!というときでも、駅まで走りながらパンを食べれば1食分の栄養素が摂れる。
「自分もパンが大好きで朝パン屋に行くが、栄養バランスを気にしながらも朝は簡単に済ませたいとサンドイッチを選んでしまうことが多い。でも本当はパンそのものを味わうフォッカッチャもバゲット、丸パンも食べたい。パン自体が全栄養素を含んでいたらどんなにいいのだろうという思いから作った。
糖質、脂質は抑えながら、摂りにくいビタミン、ミネラル、食物繊維を加えるため、全粒粉、大豆、昆布をブレンドすることで栄養バランスを実現。おいしさも追求して、健康食だからではなく、おいしいからまた食べたいというパンを目指した」(ベースフード代表 橋本 舜氏)
ベースフード社と共に開発にあたった、岐阜県にあるパン卸会社「小麦家」の代表取締役 吉村 学氏はこう話す。
「ベースフード社の開発者が試行錯誤してある程度の形になっていたところから、どんなおいしさを目指すのか方向性を作るのに協力した。一口目の食感と口に含んだ時の香り、飲み込んだときに残る余韻を感じられるパンを目指した。米ぬか、大豆粉、チアシード、海藻など、原材料の組み合わせがパン職人の発想を超えており、通常はパンには使わない材料のとがった味を調和させることがとても難しかった。
パン職人は酵母や酵素を利用し発酵を活かしたおいしさを作るため、通常は小麦主体で考える。ベースブレッドは栄養豊富な原材料を多くブレンドしているため、小麦以外の割合が明らかに多く難しい原材料ではあったが、パン単体でも、料理に合わせてもおいしさを感じる仕上がりになった。穀物と発酵バターの味わい深さがあり、なにもつけずそのまま食べても風味が楽しめる。シンプルさもあるのでどんな料理との相性もいい」
販売はベースフード公式ウエブサイトで、1食2個入りで390円(税込以下同)。冷凍した状態で届けられる。解凍は袋の口を開け、袋のまま電子レンジ(500W)で約3分加熱。自然解凍でもOK。よりおいしい食べ方として、冷凍した状態で袋から出し、ラップを掛けずに電子レンジ(500W)で約2分加熱し、その後オーブントースターで(1000W、200℃)で約1分焼くと、表面がこんがりと中がもちもちの仕上がりに。