企業、業種単位でスマホ決済対応が広まる一方で、自治体やエリア単位で対応する動きもある。例えば、『Origami Pay』や『LINE Pay』、『楽天ペイ』は福岡市のキャッシュレス化実証実験に参加。商工会と連携し、地域全体にスマホ決済の導入を進めた。その地域に住む人にとって、スマホ決済がどこでも使える便利な決済手段となる。また、『LINE Pay』は「請求書支払い」を税金にも対応させた。ユニークなところでは、東京・愛宕神社が初詣でシーズンは『楽天ペイ』でのお賽銭を受け付けるサービスを、2019年まで実施した。スマホ決済は私たちの生活の至るところに着々と広まってきている。
福岡市はキャッシュレス化の実証実験を行なっている。公共施設のほか屋台やタクシーなどで各社のスマホ決済を導入。
東京の愛宕神社は初詣でシーズンのみ、『楽天Edy』と『楽天ペイ』でのお賽銭を受け付けている。御利益には影響しないようだ。
取材・文/房野麻子