ふとした時に出てくる県民性。特に金銭感覚や旅行、食に関しては都道府県ごとで大きな違いがありそうだが、実際のところはどうなのだろうか?
マネータイプランキング “倹約家”1位は「佐賀県」
まず、各都道府県民のマネータイプを探るため、全国の20歳~59歳の男女4,700名(各都道府県100名)を対象に、お金に関する意識について質問が行われ、それぞれの内容に「あてはまる」と回答した人の割合の高さ順にランキングが作成された。
【自分は倹約家だと思う】では、1位「佐賀県」(62.0%)、2位「新潟県」「愛知県」「大阪府」(同率60.0%)という結果に。男女別にみると、男性の1位は「佐賀県」(66.0%)、女性の1位は「大阪府」「和歌山県」(同率68.0%)となった。(図1)
(図1)
他方、【自分は浪費家だと思う】では、1位「島根県」(44.0%)、2位「秋田県」(42.0%)、3位「奈良県」(40.0%)という順番。男女別にみると、男性の1位は「秋田県」(50.0%)、女性の1位は「群馬県」(50.0%)だった。(図2)
(図2)
マネー知識に自信あり 1位「神奈川県」
次に、【自分はマネー関連の知識が豊富だ】では、1位「神奈川県」(22.0%)、2位「宮城県」「山梨県」「愛知県」(同率18.0%)となり、【自分は家計管理が得意だ】では、1位「茨城県」(33.0%)、2位「山梨県」「兵庫県」(同率29.0%)となった。
いずれのランキングでも山梨県は2位となっており、お金に対する意識が高い人が多いことがうかがえる。(図3)(図4)
(図3)
(図4)
また、【自分はライフプランを作るのが得意だ】では、1位「和歌山県」(23.0%)、2位「神奈川県」「長野県」「福岡県」(同率22.0%)という結果に。(図5)
(図5)
家計簿をつけている 1位「神奈川県」
各都道府県民のマネー関連の生活習慣を探るため、全回答者(4,700名、各都道府県100名)を対象に、マネーに関連した生活習慣が提示され、それぞれ実践している人の割合の高さ順にランキングが作成された。
まず、【家計簿をつけている】では、1位「神奈川県」(35.0%)、2位「埼玉県」(34.0%)という結果に。神奈川県は、【自分はマネー関連の知識が豊富だ】でも1位となっており、マネーリテラシーに自信があるという人が多いのではないだろうか。(図6)
(図6)
【財布の中を整理するようにしている】では、1位「福井県」(63.0%)、2位「高知県」(62.0%)となった。(図7)
(図7)
群馬県民はメリハリ消費1位!“コンビニよりスーパーを多用”と“自分へのご褒美消費”でも1位
次に、【お金をかけるものとかけないものを決めている】では、1位「群馬県」(45.0%)となった。
また、【コンビニよりスーパーを多用する】では1位「群馬県」(59.0%)、【頑張った時は自分へのご褒美を買う】でも1位が「群馬県」(34.0%)だった。
普段はコンビニより割安なスーパーで買い物をし、自分へのご褒美には惜しまず出費するといった、メリハリのある消費傾向が群馬県民にはあるようだ。(図8)(図9)(図10)
(図8)
(図9)
(図10)
1ヶ月のおこづかい 1位「神奈川県」
全回答者(4,700名、各都道府県100名)を対象に、1ヶ月のおこづかい額を尋ねる調査が行われたところ、平均額1位は「神奈川県」(44,050円)、2位「三重県」(36,900円)、3位「東京都」(32,700円)となった。
神奈川県が唯一4万円を超え、2位の三重県より7,150円高い金額となった。(図11)
(図11)
“貯蓄上手”1位は「秋田県」「富山県」 男性では1位「秋田県」、女性では1位「山梨県」
各都道府県民の貯蓄事情を探るため、全回答者(4,700名、各都道府県100名)を対象に、貯蓄に対する考えや貯蓄状況について質問が行われた。
まず、【自分は貯蓄上手だと思う】では、1位「秋田県」「富山県」(同率32.0%)、3位「佐賀県」(31.0%)という結果に。
男女別にみると、男性では1位「秋田県」(38.0%)、女性では1位「山梨県」(40.0%)となった。(図12)
(図12)
毎月コツコツ貯蓄 1位「福井県」
【毎月決めた額を貯蓄している】では、1位「福井県」(34.0%)、2位「福島県」(30.0%)となった。1位の福井県は、【自分は貯蓄上手だと思う】でも上位にランクインしていたが、計画的に貯蓄をしていることが貯蓄上手という自己評価につながっているのではないだろうか。
また、【貯蓄額の目標を設定している】では、1位「長崎県」(23.0%)、2位「山形県」(22.0%)、3位「神奈川県」(21.0%)という結果に。(図13)(図14)
(図13)
(図14)
では、実際にはどのくらいの金額を貯蓄できているのだろうか。現在の貯蓄額を尋ねる調査が行われたところ、平均額の1位は「東京都」(639.1万円)、2位「三重県」(533.4万円)、3位「大阪府」(532.7万円)となり、主に大都市圏やその周辺の県で、平均額が高い傾向がみられた。(図15)
(図15)
食事にお金をかけたい 1位「島根県」
各都道府県民の生活費に関する意識を探るため、全回答者(4,700名、各都道府県100名)を対象に、できるだけお金をかけたいと思うものが提示され、それぞれの項目を選択した人の割合の高さ順にランキングが作成された。
日常生活に関する項目をみると、【食事】にお金をかけたいと思う人の割合は、1位「島根県」(41.0%)、2位「埼玉県」「鹿児島県」(同率39.0%)という結果に。
【健康】では、1位「石川県」(32.0%)、2位「沖縄県」(31.0%)となり、かつて長寿県として知られていた沖縄県が2位にランクインした。(図16)(図17)
(図16)
(図17)
【通信・ケータイ】では、1位「秋田県」(12.0%)となり、【家電】では、1位に「秋田県」「山形県」「東京都」「神奈川県」「高知県」「熊本県」(同率16.0%)の6都県が並んだ。
秋田県は【通信・ケータイ】【家電】の両方で1位となっており、デジタル機器や家電に出費を惜しまない人が多いことがうかがえる。(図18)(図19)
(図18)
(図19)
ファッションにお金をかけたい 1位「千葉県」「兵庫県」
【衣類・ファッション】にお金をかけたいと思う人の割合は、1位「千葉県」「兵庫県」(同率26.0%)、3位「奈良県」「熊本県」(同率24.0%)で、ファッション関連産業が多く集まる兵庫県と多くのショッピングモールが存在する千葉県が1位となった。
また、【美容・化粧品】では、1位「栃木県」「奈良県」「宮崎県」(同率19.0%)という結果に。1位の奈良県は【衣類・ファッション】にお金をかけたいと思う人の割合の高さでも3位にランクインしており、服装やコスメなどでの外見磨きにお金をかけたいという人が多いようだ。(図20)(図21)
(図20)
(図21)
では、実際に衣類・ファッションにどのくらいの金額をかけているのだろうか。1ヶ月間で自分の衣類・ファッションにかけている金額を尋ねる調査が行われたところ、平均額の1位は「神奈川県」(7,816円)、2位は「三重県」(7,540円)となった。(図22)
(図22)