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大型グリップ、飛行機追尾AF、超望遠600mm!オリンパス「OM-D E-M1X」で時速300kmで離陸する飛行機に挑む

2019.03.04

■連載/ゴン川野の阿佐ヶ谷レンズ研究所

OLYMPUS『OM-D E-M1X』が2月22日に発売された。これは私も使っている『OM-D E-M1 Mark II』をベースにした新たなプロ用モデルである。特徴はタテ位置グリップをボディに一体化して重量級レンズのホールド性を向上させたこと。そして、CPUをデュアルで搭載して、ボディだけで7段分の手ブレ補正を実現。レンズと合わせれば最大7.5段分になる。さらに50Mの手持ちハイレゾショット、ライブND、インテリジェント被写体認識AF、ジョイスティック搭載、EVFの倍率が0.83倍にアップ、フィールドセンサー内蔵など、なかなか盛り沢山な内容である。

今回はインテリジェント被写体認識AFの中から飛行機を選択、『M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO』との組み合わせで、夕闇迫る羽田空港で旅客機の撮影に挑戦した!

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『E-M1X』の印象はボディだけ持つとやっぱり重い! まあ『E-M1 Mark II』が574gしかないので、それに比べれば重いに決まっているのだが。電池とボディキャップ込みの実測値は1007gである。これはNikon『D8500』の1005gとほぼ同等だ。グリップ一体型のプロ用モデルの『D5』なら1405gもあるので、フルサイズ一眼レフボディと比較では、かなり軽いと言える。

結局、どちらなのかと言えば、レンズを付けたら重さは気にならない。PROレンズは、どれもかなり重量があってフロントヘビーになり、レンズの重さを感じるのでボディが430g重くてあまり変わらない。特に300mm望遠レンズを付けた場合、レンズが1475gもあるためボディが多少重くてもグリップがあってしっかりホールドできることが優先事項になる。さらに手ブレ補正7段あれば、三脚を持たなくていいので、トータルの撮影機材の重量は、従来よりも軽くなるはずだ。

『E-M1 Mark II』と比較すると『E-M1X』はヘビー級だが、『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO』を付ければ最強。これ1本で24mmから200mmカバーできるため交換レンズが不要になる。

公式の重量は約997g、実測値はボディキャップの分だけ重くなったようだ。

タテ位置グリップの一体化により、ヨコ位置グリップも延長され小指のホールド感が向上した。

8方向にAFフレームを移動できるマルチセレクターを採用。これは超便利だ。EVFの解像度アップはならず、今回は倍率0.74倍が、0.825倍へのアップのみにとどまった。

300mmF4を装着するとバランスがよくなった。このレンズが一脚不要で振り回せるのは楽しい。

マイメニューが追加され、よく使う項目のみを集めたカスタムメニューが作成できる。

追尾被写体設定に飛行機、モータースポーツ、鉄道が加わり実用性がググッと向上した。

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