アクセサリーも充実
試乗車にはラゲッジルーム用のアクセサリー、FUNBASEセット(81000円 ユーティリティフック、ラゲージマルチネット、システムバー、ラゲージアッパーボード、ラゲージアッパーボックス)が付いていたが、シエンタ FUNBASEの使い勝手をさらに自由自在に広げる好アイテム。
また、モデリスタ扱いのエアスリーブマットは、ソロでの車中泊にぴったり。寝心地もなかなかだった。もちろん、シートアレンジ性もばっちりである。
結論としては、シエンタ FUNBASEは、両側スライドドアを備えたコンパクトなフレキシブル大容量ワゴンとして国内外で希少な存在であり(ライバルはホンダ・フリード+とルノー・カングーぐらいか)、HVが選べるため、燃費性能面でもメリットありだ。東京~九十九里往復の実燃費は18.6km/Lを記録したほどだ(大人2名+犬2頭+2泊3日の人と犬の大荷物の乗車、積載、エアコン25度オート)。
最後になるが、シエンタ、シエンタ FUNBASEともに、改良前よりクルマのキャラクターがシックで大人っぽくなっている点(特にエクステリアの配色、ボディカラー)にも注目していただきたい。
トヨタ・シエンタ
https://toyota.jp/sienta/
撮影:佐藤靖彦
撮影協力:九十九里 &WAN/ASOVILLA
文/青山尚暉
モータージャーナリスト。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。自動車専門誌の編集を経て、現在、モータージャーナリスト、愛犬との快適安心なカーライフを提案するドッグライフプロデューサーのふたつの肩書を持つ。小学館PETomorrowでも「わんこと行くクルマ旅」を連載中。最新刊に「愛犬と乗るクルマ」がある。