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東京五輪世代の躍進に期待!2019年のJリーグで注目すべきはこの4選手

2019.02.26

 2月22日のセレッソ大阪対ヴィッセル神戸戦で開幕した2019年Jリーグ。2018年末に川口能活(JFAユースサブGKコーチ)、楢崎正剛(名古屋クラブスペシャルフェロー=CSF)、中澤佑二、小笠原満男といったビッグネームが続々と引退したこともあり、今季は新世代の台頭が大いに期待されている。森保一監督率いる新生日本代表も、最初のステップだった2019年アジアカップ(UAE)を終え、ここからさらなる若返りが進むと見られるだけに、2019年Jリーグでの若手のブレイクが気になるところだ。
 6月の南米選手権(ブラジル)には2020年東京五輪世代を何人か抜擢するという見方も強まっているため、20歳前後のニュースターの動向は特に注目される点。その筆頭と言えるのが、常勝軍団・鹿島アントラーズで今季からエースナンバー10をつける20歳のテクニシャン・安部裕葵だ。

安部裕葵、久保建英、杉岡大暉、前田大然、東京五輪世代の躍進に期待

 本サイトでは、2019年U-20ワールドカップ(ポーランド)アジア最終予選に当たる昨年10月のAFC・U-19選手権(インドネシア)の際も、「U-19イケメントリオ」の一員として紹介しているが、非凡なパスセンスとドリブル突破力、ジャニーズ系のビジュアルに目力の強さと、ここまでスターの条件を揃える若者もそうそういない。しかも、彼はご存知の通り、本田圭佑(メルボルン)が経営参画しているS.T.フットボールクラブ出身。本田を彷彿させる堂々とした物言いは、同じ東京五輪世代の前田大然(松本山雅)や杉岡大暉(湘南)も驚かせるほどだ。そういう部分を含め、近未来の日本サッカー界を担う逸材と見て間違いない。
 鹿島の今季公式戦初戦となった2月19日のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフ、ニューカッスル・ジェッツ戦でも新背番号10は強気のドリブルを前面に押し出し、4-1の勝利と本戦出場権獲得に貢献していた。23日のJ1開幕戦・大分トリニータ戦は試合間隔の短さが影響したのか空回りに終わったが、ここからよりインパクトの強いパフォーマンスを見せるはず。「プレッシャーを力に変えられるくらいじゃないとスポーツ選手には向いてない」と言い切るメンタルの強さをゴールという結果に結びつけ、A代表入りを果たしてほしい。

 今季開幕から安部に匹敵するほどの存在感を示しているのが、17歳の久保建英(FC東京)だ。23日の川崎フロンターレとの多摩川クラシコでいきなりスタメンを勝ち取り、自らの左足で蹴ったFKが右ポストを強襲。惜しくもゴールこそ逃したものの、頭抜けた左足のキック力とふてぶてしさを前面に押し出した。フィジカル的にも逞しさを見せ、長谷川健太監督に「堂安(律=フローニンゲン)が欧州へ行く前のレベルくらいまで来ている」と太鼓判を押されたほどだ。
 もともとバルセロナの下部組織で過ごした選手として注目されてきたが、プロ2年目の昨季はFC東京で出場機会に恵まれず、シーズン途中に横浜F・マリノスへレンタル移籍。その横浜でもリーグ5試合出場1得点とコンスタントな活躍は叶わなかったものの、外の世界を知ったことでタフさを増したのは確かだ。
 本人も少年時代から世界トップの中でプレーしてきた分、J1でスタメンを取ったくらいで満足するはずがない。目標をつねに高く設定し、そこに向かって自己研鑽を図っていけるのは大きな強みだ。今年5~6月には安部とともにU-20ワールドカップ参戦が確実視されているが、その後にはA代表入り、あるいは海外移籍といった大きなターニングポイントが訪れる可能性もある。久保を日本で見られるのはこの先わずかかもしれないだけに、今季序盤の機会を逃す手はない。 

 安部と同い年で、2018年JリーグルヴァンカップMVPに輝いた左サイドバック・杉岡大暉(湘南)の存在も忘れてはいけない。高校サッカーの名門・市立船橋高校から湘南に進んで1年目からレギュラーに定着し、コンスタントに実績を積み重ねている彼は「東京五輪当確組」と目される存在。32歳の長友佑都(ガラタサライ)のちょうど一回り下で、世代交代に相応しい存在でもある。
「佐々木(翔=広島)選手とか、山中(亮輔=浦和)選手とか、左サイドにはいい選手が沢山いる」とA代表候補のライバルたちに敬意を表しながらも、「この高さ(182㎝)で左利きっていうサイドの選手はなかなかいない。その強みを生かしてきたい」と本人も自らのストロングポイントで勝負できる自信を垣間見せていた。
 その能力の高さを遺憾なく発揮したのが、23日の今季初戦・コンサドーレ札幌戦だった。左サイドハーフに入った杉岡は積極的なオーバーラップから強烈シュートをお見舞い。それは残念ながらゴールにならなかったものの、武富孝介の2得点目をお膳立てするクロスを入れ、いきなり得点に直結する仕事を果たしたのだ。もちろん守備面では簡単に相手をフリーにせず、競り合いの強さも披露。プロ3年目でさらに安定感を高めた印象を示した。そのプレーを継続していれば、いずれ森保監督からA代表にお呼びがかかるはず。それがいつなのか楽しみだ。

 そしてもう1人、近未来の日の丸候補として頭角を現してきたのが、松本山雅の韋駄天・前田大然だろう。2016年に山雅入りし、2017年は水戸ホーリーホックにレンタルされてJ2・13得点を挙げた男は、昨季山雅のJ1昇格の原動力となった。プロ4年目の今季がJ1初挑戦のシーズンだが、23日の開幕・ジュビロ磐田戦ではスプリント回数45回というリーグトップの数字を残すほどの爆発的走力を見せつけた。そのスピードと凄まじいチェイシング力には、磐田のエースナンバー10・中村俊輔も手を焼いていた。彼の走力とスピードは大きな武器になり得るのだ。
 同じスピード系のアタッカーという意味では浅野拓磨(ハノーファー)がいるが、前田は浅野より3つ年下で、守備のハードワークを辞さない選手。裏に抜け出す能力も匹敵するくらいある。足りないのはハイレベルの経験値だが、それはこれからJ1や五輪代表で養っていけるはず。未知数な分、伸びしろも大きいと言えるのではないだろうか。
 本人も「今季は2ケタゴールを取って、東京五輪代表に選ばれたい」と野心をみなぎらせていたが、その数字を達成しないと松本山雅のJ1残留も厳しくなる。本当に2ケタ近い得点と言うのはノルマだ。単に「速いFW」というだけではなく、速くて点の取れるFW」へと飛躍を遂げられるか否か。前田のA代表入りはそこにかかっている。

 彼ら以外にも国内組期待の若手は少なくない。東京五輪世代ではないものの、森保ジャパン予備軍と目される鈴木優磨や三竿健斗(ともに鹿島)は間もなく復帰する見通しだし、サンフレッチェ広島の20歳のボランチ・松本泰志、18歳のレフティ・東俊希も成長著しい印象だ。そんな彼らにフォーカスしつつ、誰が抜け出すかを見極めるのも楽しみだ。今季はぜひJにも注目してほしい。

取材・文/元川悦子

長野県松本深志高等学校、千葉大学法経学部卒業後、日本海事新聞を経て1994年からフリー・ライターとなる。日本代表に関しては特に精力的な取材を行っており、アウェー戦も全て現地取材している。ワールドカップは1994年アメリカ大会から2014年ブラジル大会まで6大会連続で現地へ赴いている。著作は『U−22フィリップトルシエとプラチナエイジの419日』(小学館)、『蹴音』(主婦の友)『僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」(カンゼン)『勝利の街に響け凱歌 松本山雅という奇跡のクラブ』(汐文社)ほか多数。

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