時間の限られているビジネスパーソンの中には、本を読みたいけれど読めない、読む時間がない、もっと効率的に読めないかと試行錯誤している人はいないだろうか。紙・電子書籍それぞれ、どうやって読書時間を確保するかがポイントになりそうだ。またより効率よく読む必要もある。そこで識者に、読書時間の確保と読み方のコツを聞いた。
いつ、どこで読む?読書時間の取り方
ビジネス書や仕事に関する学習の書籍、資格試験勉強の参考書…。読むべき本は山積みだ。時間の限られている中で、どう読書時間を取れば良いだろう。
今回、読書のコツを教えてくれたのは『入社3年目までの仕事の悩みにビジネス書10000冊から答えを見つけました』の著者であり、これまでに2,000冊を超える書評を書いてきた大杉潤さんだ。
早速、紙の本から実際に大杉さんが実践している方法を教えてもらおう。
●本
1.朝食前30分
「朝、5時または5時半に起きて朝食前に、ルーティンで30分間読みます。毎日、ビジネス書の書評をブログで執筆しているのですが、ブログの修正を兼ねてもう一度本を見返すこともあります。朝のほうが脳が疲れておらず、脳の働きは活発なので、効率が良いため、早起きして朝に時間をあえて取っています」
2.仕事前にカフェで30分読む
「最初の仕事の30分前に現地に行き、カフェでコーヒー読書タイムを設けています。カフェで読んでいる本の写真をコーヒーと一緒にインスタにアップして反響を楽しんでいます」
3.アポイント前にカフェで30分読む
「日中の仕事のアポイント先は、すべて30分前に現地に到着し、近くのカフェで読書タイム。電車が遅れても決してアポ時間に遅れないために30分前到着の行動スケジュールにしているのですが、電車が定刻運転ならカフェでの『30分の読書タイム』になります」
4.夜はあえてフリーに
「夜はパーティーや飲み会などもあり、読書時間が毎日は確保しにくいので、読書時間には組み込んでいません」
●電子書籍
1.混んでいる電車の移動中に読む
「電子書籍は、AmazonのKindleを活用しています。混んでいる電車では、紙の本が読みづらいので、Kindle読書します」
2.紙の本を読み終えたときに読む
「カフェなどに持参した紙の本を読み終えてしまった場合に、Kindleで読書することがあります」
3.仕事で必要な書籍を素早く参照したいとき
「仕事中に必要な参照書籍など、すぐ読みたいときは、Amazonで電子書籍を購入してすぐに読んでいます」