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アメリカ人はなぜ植物性の食品を好むのか?ビーガンに変わって注目される「プラントベース」とは

2019.02.19

世界中で増加している、肉や魚だけでなく、チーズや牛乳などの乳製品をも口にしない「ビーガン(完全菜食主義者)」

今その「ビーガン」を巡って、フランスではある問題が生じています。

去年フランスでは、ビーガンによるとみられる肉屋の襲撃事件が相次ぎ、ビーガンに対する一般市民の不信感が高まっています。

食肉解体場の放火事件も発生しており、工場で働く80人の従業員が失業状態に陥るなど、一般市民の生活が脅かされています。

いずれの事件も現場に残されたメッセージから「ビーガンによって行われた事件」と推測されているだけで、実行犯の特定はされていませんが、毛皮や革製品など、動物を使った製品の使用をも避けるビーガンに対して「もはやビーガンは宗教だ」という声も出ているのは事実です。

ビーガンに変わる新たな用語「プラントベース」の登場

このような状況になった現在、食品会社や飲食店が「ビーガン」という用語を使用すると、それだけで一般市民が嫌悪感を抱いたり、商品から遠ざかってしまうことが懸念されます。

そのため最近アメリカでは「プラントベース(Plant Based)」という言葉が使用されるようになってきています。これは「植物性の食べ物をベースにした」という意味で、野菜や全粒粉、ナッツやフルーツなどの食材をベースにしながら、肉や魚などの動物性の食事も少量口にするというものです。(全く口にしない人もいます。)

更に、「Plant Based Whole Food」というワードも出てきおり、これは「自然な形に近い植物性の食べ物を食べる」という意味です。というのもビーガンは、健康志向からではなく、動物愛護の観点からなった人も多く、動物性でなければスナック菓子などの加工品を口にしており、決して「健康な食生活をしている人」とは言い切れません。

また、「ビーガン」というと、「まずい、味が薄い」というイメージを持っている人も一定数存在するため、そのイメージ払拭にも繋がっています。

「ビーガン」と表示しない食品メーカーが続々登場

BEYOND MEAT(ビヨンド・ミート)

カリフォルニアにある会社「ビヨンド・ミート」が発売した「ビヨンド・バーガー」

大豆やエンドウ豆などの植物だけを使用して、本物の肉のような見た目・食感・味を再現しています。

Photo: https://www.beyondmeat.com/

パッケージには「プラントベース」と記載されており、一般市民にも食べてもらいたいという願いを込めて、スーパーのビーガンフード売場でなく、通常の肉売場に陳列されています。

JUST(ジャスト)

Photo: https://justforall.com/en-us

サンフランシスコにある会社「JUST」は、「マングビーン(緑豆)」という豆を使って卵の代替品である「ジャスト・スクランブル」を作り出しました。

鶏の卵と比較して20%以上のたんぱく質が含まれていながら、コレステロールはゼロという、画期的なこの商品にも「ビーガン」というワードは使用されておらず、通常のマヨネーズが置かれている棚に商品を陳列しています。

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