■茂木雅世のお茶でchill out!
全国的におしゃれなお茶のお店が続々オープンし、誰かにプレゼントしたくなるスタイリッシュなお茶や茶器などが街中でもたくさん見受けられるようになったこの頃…。
にわかに盛り上がりを見せているようにも感じるお茶の世界ですが、盛り上がっているのは、それだけではありません
お茶が入っている「袋」
この「お茶袋」がここ数年、進化を続けていることをご存じでしょうか?
最近ではお茶パッケージのイベントや展示も開催されたり、お茶パッケージを愛でる「お茶パケマニア」も増えているのだとか。
ちなみに私は以前から「お茶をジャケ買いする」生粋のお茶パケマニアです(笑)
そこで今回はそんな「お茶パッケージ」の最新事情を聞くべく、お茶の袋をメインとした食品包装資材の企画や製造をしている株式会社吉村へ!
お話を伺ったのは株式会社吉村の橋本久美子社長
良く見かけるこの「お茶袋」。
実は…ポテトチップスなどの袋とは、違う特殊な加工になっています。
お茶の袋はスマホを入れてライトをつけても透けない!?
お茶は空気に触れると劣化してしまったり、光やにおいにも弱く、とても繊細。
そんなお茶を詰める「袋」というわけなので、とても重要な役目を担っています。
お茶の袋は「アルミ箔」で出来ていて、光を一切通さず、保存性に優れています。
試しにお茶の袋の中にスマホのライトをonにしたまま入れてみても全く透けません。
昭和初期の頃…お茶屋さんはお客さんが来ると、茶箱に入ったお茶を紙のお茶袋に詰めて、販売していたのだとか。
紙なので保存性はないものの、その頃の各家庭にはお茶筒や缶が必ずといっていい程あったので、すぐに詰め替えて飲み切ってしまうということが当たり前だったそうです。
写真印刷の技術がなかった時代のお茶パッケージは版画のようなレトロの風合いのデザインが多く、パケマニアとしても集めたくなります。
昭和47年頃に、今のようなアルミ箔のお茶袋が登場し、保存性が保てるようになったことで産地で詰めたお茶が消費地で販売されることが増えたそうです。
茶畑・湯飲み・新芽のパッケージが売れる!?
昔からお茶のパッケージに描かれていると「売れる!」と言われているアイコン
それが「茶畑」「湯飲み」「新芽」
ちなみに人気の定番カラーは「くさ」「ふじ」「ぴんく」
この3色でグレードを付けて販売するというのが昔からの定番だったとか。
しかし、ここ数年…そんな定番だったお茶のパッケージにも変化の兆しが…