04:飛鳥の地で風と空を感じる絶景レストラン
奈良市ではなく、南に下りた桜井市にあるフランス料理レストラン「オーベルジュ・ド・ぷれざんす 桜井」。平城京で栄えた奈良市内に比べてずいぶんと田舎の印象だが、それを生かしたのどかで雄大な景色がウリだ。料理も大和野菜を中心にした地産素材をフランス料理のフィルターを通して調理した独自のものを提供してくれる。味ももちろんのことだが、個人的にうれしいのは温かい料理が必ず十分に暖められたお皿に盛り付けられて出てくることだ。ちょっとのことだがこういう気づかいが食べるものにもしっかり伝わる。オーベルジュというだけに宿泊用の別棟も併設されていて、さらに面白いのは、県が運営する「なら食と農の魅力創造国際大学校」をも併設されていること。ここはプロの料理人として活躍する(もしくはプロを目指す)人たちが起業や経営のことを学ぶことができる学校になっている。
「オーベルジュ・ド・ぷれざんす 桜井」はなだらかな斜面の高台に位置し、空も陸もとても広い眺め。こんなところで一日のんびりしてみたいものだ。
これは?面白いディスプレイの料理だ。「宇陀金ゴボウと人参のコルネ」というのだが、根菜を収穫するように指でつまんでいただく。
「ヤマトポークの蜂蜜ロースト」
フランス料理らしい洒落たディスプレイと、心づかいの効いた暖められた食器での配膳。
コースで出てくるので、こだわって写真を撮っているとどんどん遅れをとってしまうので注意だ。
ランチコース 12:00〜13:30
メニューA 5000円 アミューズ(1皿目)、アミューズ(2皿目)、前菜、メインディッシュ、デザート、コーヒー・小菓子
メニューB 7000円 アミューズ(1皿目)、アミューズ(2皿目)、前菜、魚料理、肉料理、デザート、コーヒー・小菓子
番外編にはなるが、こちらは宿泊棟のエグゼクティブスイート。眺めが最高!それに尽きる。価格は基本料金1
人55,000円
「オーベルジュ・ド・ぷれざんす 桜井」
奈良県桜井市高家2217番
ランチは月火休み
問い合わせ先/
JR東海「うましうるわし奈良」
https://nara.jr-central.co.jp
写真・文/山下大祐
日本大学芸術学部写真学科卒業後、ロケアシスタントで多様な撮影現場を経験しながらカメラマンとして活動。2014年からレイルマンフォトオフィス所属。鉄道会社のカレンダーや車両カタログ、カメラ広告、鉄道誌のグラフ等で独創性の高いビジュアルを発表しているほか、執筆活動も行なう。