03:楽しく上品にいただく大和野菜ディナー
とっておきのディナーは2018年秋にオープンしたばかりの和食料理店「TERRACE」でいただくことに。ここは飲食やサービス事業で広く展開しているディライト株式会社のプロディース。元イタリアン料理店だったという店内は席数は多くないながら、モダンなデザインでオシャレは欠かさない。人をお誘いするのもカッコがついた上、大変喜ばれるだろう。
ここを任された店主兼料理長の小林裕造さんは、ただ美味しい和食を提供するだけでなく食べる人に楽しんでもらえるようにいろんな工夫をすることがモットーだ。今晩のテーブルにも最初ワイングラスがセットされていて「なんだろう?」と思わせたや否や、出汁が注がれて食前に一杯出汁をいただくという演出。有田焼だという器も、ボールのような形の三段重になっていたりと見た目にも楽しませてくれている。
各々のテーブルにはワイングラスがひとつ和食と聞いてきたのでしばらく悩む。
食前に一杯のお出汁をいただく仕掛け。和食の出汁ってこんなに濃厚なものだったかと驚かされる。
一同感心したボール状のお重。県内の各地で採れた野菜を中心に先付の料理が華やか。お酒が進むのも無理はないだろう。
また、大和野菜を用いた献立を提供してくれるのも当店の魅力。献立が進む前に小林さんから今日の大和野菜の説明を受ける。この日は宇陀金ゴボウ、大和まな(葉野菜)、片平あかね(赤いカブ)が登場するとのこと。名前の面白さにも注目して聞いてもらいたい。
大和野菜を紹介する小林さん。大和野菜の名前って面白いですねーなどと会話が盛り上がる。
全ての料理をご紹介できないのが残念だが、たっぷり4時間お酒と料理に舌鼓を打った。お酒も奈良の酒造を中心に東京では手に入りにくい日本酒の銘柄がラインナップされているので、コースが進むにつれて銘柄を変えていくのも面白いだろう。
TERRACE
奈良県奈良市公納堂町10
夜コース 10,000円(税・サービス税別)、各種ドリンク