一生できる趣味として、ギターを始める人も多い。バンドでの演奏を前提にしてエレキギターを購入した場合、まずは自宅練習用のアンプを用意することが必要だ。
しかし、初心者の場合、アンプ選びに迷うこともあるだろう。 そこで本記事では、ギターアンプの選び方と初心者におすすめしたいギターアンプを紹介する。
【目次】
ギターアンプの選び方
エレキギターは、アンプを使って音を増幅させる。アンプがなくてもギターの練習は可能だが、上達するためには自分の音をアンプから聞くことも大切だ。まずは、ここで紹介する3つのポイントをチェックし、自分のアンプの使い方やどのような音を出したいかを明確にしてみよう。
1.出力(W数)を考える
ギターアンプは出力(W数)によって、出る音の大きさが変わる。自宅での練習用であれば10?20Wの出力のアンプで十分だ。しかし、音楽スタジオやライブハウスでも同じアンプをしようしたい場合には、30?50Wほどのものを選んでおくといいだろう。持ち運びをすることにはなるが、自宅で作った音色を再現しやすい。
2.アンプの種類を考える
アンプには大きく、「真空管アンプ」「トランジスタアンプ」「デジタルアンプ」の3種類がある。
・真空管アンプ
真空管アンプは、真空管を通して音を出すことで自然な歪みを出すことができる。真空管アンプを愛するプロのギタリストも多い。しかし、真空管アンプは繊細で壊れやすいため、自宅での扱いや・持ち運び時には注意しなければならない。定期的なメンテナンスも必要だ。
・トランジスタアンプ
トランジスタアンプは、「トランジスタ」で音を増幅させるアンプ。硬めのサウンドになるのが特徴で、真空管アンプよりも安定した音が出る。そのため、音作りがしやすい点がメリットと言えるだろう。歪ませる音よりもクリーントーン中心で演奏する方は、トランジスタアンプもおすすめだ。
・デジタルアンプ
デジタルアンプは、多彩な音色作りに適した機能が搭載されたアンプ。ポップミュージックからヘビーロックまで、ジャンルを問わず利用に近い音を作りやすい。しかし、真空管アンプのような温かみのある音は作りにくいと評価されることもある。扱いがやや難しいため、慣れてからデジタルアンプを触るのがいいかもしれない。
3.出したい音を考える
ギターの種類によって、相性の良いアンプは異なる。そのため、自分がどのような音を出したいかを明確にして、アンプを選ぶのが良い。いくつかのアンプを試してみて、自身の使用するギターと相性の良いアンプを選ぶようにしよう。理想のギター音で演奏するアーティストが使っている機材を、アンプ選びの参考にしてみるのもおすすめだ。
初心者におすすめのギターアンプ
VOX amPlug2
amPlug2は、ギターからシールド(ケーブル)無しで、ギターに直接プラグインして使用する持ち運び可能なコンパクトアンプ。VOXのロングセラー商品の一つだ。まずは手軽に音を出せるアンプを探している初心者の方におすすめ。
電池駆動で最大17時間使用でき、30分間無信号・操作なしの場合は、自動で電源が切れる機能も搭載。定番の「AC30」に加え「Classic Rock」「Blues」など、バリエーションは全部で7種類。それぞれにエフェクト機能が搭載されており、多彩なサウンドを楽しめる。
出典 公式サイト|VOX amPlug2
YAMAHA(ヤマハ) ギターアンプTHR5
THR5は、YAMAHAのコンパクトアンプ。出力は、コンパクトサイズのアンプの中では大きく10W。自宅練習用としては十分な出力だ。CLEAN/CRUNCH/LEAD/BRIT HI/MODERNの5種類から、アンプタイプを選択できるので音作りも楽しめる。
付属のACアダプター以外にも、単三電池によるバッテリー駆動も可能。THR用iOSアプリ「THR Session」を使えば、曲中の一部分を連続再生したり、テンポ・ピッチ調整をしたりできるため、ギター練習には最適だ。
出典 公式サイト|YAMAHA(ヤマハ) ギターアンプTHR5
おすすめの小型ギターアンプ
Roland JC-22
JC-22は、Rolandの小型トランジスタアンプ。JCシリーズ(特にJC-120)音楽スタジオ・ライブハウスには必ずと言っていいほど設置されており、「キレイなクリーントーン」「素直な音」を出しやすいアンプとして知られている。
家庭用(30W)として登場したJC-22は、JCシリーズの良さを継承しつつもコンパクトサイズを実現。ギター本来の音を感じやすいアンプであるため、音作りもしやすい。自分好みの音の設定を覚えておき、スタジオやライブハウスで活かしてみてはどうだろうか。
出典 公式サイト|Roland JC-22
Marshall JVM215C
マーシャルと言えばJCMシリーズ(JCM900/JCM2000など)が有名だが、自宅での練習用としてはJVM215Cもおすすめだ。
JVM215Cはシリーズ最小のコンボタイプアンプで、50Wとは思えない「鳴り」が特徴。50Wあれば、練習スタジオ・ガレージでの練習でも使用できる。憧れのマーシャルアンプで普段の練習をすれば、捗ること間違いなし。真空管アンプの音を自宅でも楽しもう。
出典 公式サイト|Marshall JVM215C
ORANGE TremLord 30
ORANGE TremLord 30は、1950年代のブリティッシュアンプ。独特の「ブリティッシュ・トーン」に加え、デザインの良さもORANGEのアンプが人気の理由。別売りのフットスイッチを使用すれば、足元でリバーブのオンオフも操作できる。
出力を30W/15Wから2W/1Wへ切り替えられる「Bedroom to Headroom」スイッチを搭載。自宅練習からステージまで、幅広く使用できる1台。価格は安くはないが、持っていると人に自慢できるアンプだ。
出典 公式サイト|ORANGE TremLord 30
Fender CHAMPION 50XL
CHAMPION 50XLは、ギターで有名なFender(フェンダー)のコンボタイプのアンプ。50Wの出力なので、家庭用としてはもちろんスタジオ練習・ライブにも使用できる。
エフェクト機能も多彩で、サウンドに幅がある。演奏する音楽のジャンルを問わず、幅広く対応するギターアンプ。34,000円と価格は手頃。本格的なサウンドを楽しみたい方にもおすすめ。
出典 公式サイト|Fender CHAMPION 50XL
※当記事に掲載している価格等の商品情報は、記事公開時のものとなります。
文/oki