もっとも青春を謳歌していた時代といえば…?
そんな質問を女性にすると、決まって多くの人が「女子高生時代」と答える。
多感な時期ゆえに、流行のファッションや音楽に敏感で、恋に部活、バイトに忙しい毎日を過ごしていた人が大半だろうが、各世代に目を向けると、それぞれの年代別で流行・嗜好に差が見られることだろう。
そこで今回、1970年代~2000年代の女子高生の流行・嗜好を調べるべく、女子高生のお子さんを持つ30~60代女性500名を対象に「女子高生に関する調査」が行われた。
1970年代~2000年代の女子高生の流行
女子高生の子どもを持つ女性に、自身が女子高生だったときの流行について回答してもらう調査が行われた。すると、特に30代と50代以上の人とでは回答に大きな差が見られるという結果に。
流行っていたファッション
自分が女子高生だった頃に流行っていたファッションは、30代が1位「ルーズソックス」(91.7%)、2位「ポケベル」(75.0%)、3位「細眉」(70.8%)であったのに対し、40代の女性の1位は「薄くしたカバン」(35.9%)2位「茶髪」(35.3%)、3位「チェック柄のマフラー」(33.2%)、50代以上の女性は、同率1位に「薄くしたカバン」・「段カット」(59.9%)、3位「ポニーテール」(31.7%)がランクインする結果になった。
世代によって当時流行っていたファッションに違いが出ている。
流行っていたスカート丈
女子高生と言えば、スカート。自分が女子高生だった頃にスカート丈の長さについて先生から怒られた経験がある方も多いことだろう。
では、果たして丈の長さについて世代で違いはあるのだろうか。30代・50代以上で丈の比較が行われたところ、30代の最多は膝上の「ミニスカート」(58.3%)であるのに対し、50代以上の最多は膝下の「ロングスカート」(41.5%)と大きな差が出た。
20~30年の間でスカート丈の長さの流行がここまで変わるなんて、なかなか驚きではないだろうか。
流行っていたもの
30代……ルーズソックス(長野県・38歳)、ポケべル(島根県・39歳)、プリクラ(長崎県・39歳)、
アムラー(沖縄県・35歳)、ビーバップハイスクール(高知県・39歳)
40代……カラオケ(神奈川県・40歳)、ルーズソックス(栃木県・42歳)、ディスコ(神奈川県・45歳)、
バンドブーム(埼玉県・48歳)バーバリーのマフラー(大阪府・44歳)、ソバージュ(愛知県・43歳)
50代以上……なめねこ(東京都・54歳)、聖子ちゃんカット(東京都・53歳)、マハラジャ(愛知県・51歳)、
たのきんトリオ(鹿児島県・50歳)、ソックタッチ(富山県・60歳)
憧れのアーティストやタレント
30代……安室奈美恵(千葉県・38歳)、浜崎あゆみ(長野県・38歳)、GLAY(福島県・39歳)
40代……光GENJI(東京都・47歳)、ドリカム(大阪府・44歳)、チェッカーズ(兵庫県・48歳)
50代以上…… 松田聖子(奈良県・62歳)、中森明菜(東京都・54歳)、田原俊彦(大阪府・54歳)
流行していた言葉
30代……チョベリバ・チョベリグ(沖縄県・35歳)、アウトオブ眼中(大分県・38歳)、ガングロ(長崎県・39歳)
40代……ナウい(大阪府・47歳)、超(熊本県・45歳)、だよね(愛知県・43歳)
50代以上……ナウい(大阪府・52歳)、ぶりっ子(神奈川県・53歳)、なめんなよ(東京都・54歳)
女子高生の時、「友達とのおしゃべり」に時間を使っていた人が多数
女子高生は勉強に部活、友情や恋愛に大忙し。そこで、女子高生だった頃、日々何に時間を使っていたかを尋ねる調査が行われたところ、世代を問わず「友達と直接会ってのおしゃべり」が多いということが分かった。
一方で、30代・50代以上間では、2位以下にランクインしている項目は大きく異なり、30 代では「バイト」(45.8%)、「飲食」(41.7%)、50 代以上では「部活」(42.3%)、「友達との電話」(33.1%)と続いた。
女子高生が日々の生活で重きを置いているものにも、それぞれの時代で違いがあることが見て取れる。
女子高生当時の悩み
先ほどの調査で女子高生の頃どのようなことに時間を使っていたかについて、世代別に違いが出るという実態が明らかになったが、どのようなことに悩んでいたのかについても30代と50代以上では、大きな差があった。
30代では最も多かったのが「恋愛(33.3%)」であったのに比べ、50代以上の方は「勉強(31.0%)」という結果に。
女子高生の恋愛事情(1年間で付き合った人数・告白の方法)
当時悩んでいたことについて、「恋愛」はどの世代もトップ3に挙がっていたが、当時の女子高生の恋愛事情はどのようなものなのだろうか。
そこで、1年間に最大何人の男性を交際したことがあるかという超さも行われた。
最も回答数が多かったのは「1人~3人」。30代・40代・50代以上の中で、「0人」の回答が少なかったのは、30代。総じて、若い世代の方が比較的恋愛経験が豊富であるということが分かった。
また、告白する方法について尋ねてみた調査において、最も多かったのは「直接会って」(59.8%)となり、続いて「電話」(15.8%)、「手紙」(10.6%)という結果に。回答数の多かった順番は世代問わず同じ結果だった
<インターネット調査概要>
調査期間:2018年11月14日~11月15日
調査対象:女子高生の子どもを持つ30~60代女性500名
調査方法:インターネット調査
出典元:株式会社ワコール
構成/こじへい