空気清浄機の除湿効果
くしゃみ、鼻水、鼻づまりの元になる花粉症やハウスダスト対策であり、乾燥しがちな室内の加湿をする機能まで搭載されたモデルなど、空気清浄機の進化は著しいものがあります。
そんな、時代の最先端をいく空気清浄機ですが、ここ最近は、「除湿」機能を搭載したモデルが増えています。除湿機能を搭載した空気清浄機は空気を清浄してくれるだけでなく、減湿もしてくれます。
「空気清浄機」の除湿機能の電気代
除湿機能搭載の空気清浄機は、単機能の空気清浄機と比べて、大変な電気代がかかるのでは……と思いがちですが、通常の空気清浄機は1日24時間連続稼働しても、5~10円程度、加湿機能を稼働した場合でもプラス1~2円程度のものが多いようです。さて、除湿機能を稼働させると……。機種にもよりますが、100円~150円程度かかるようです。
空気清浄と除湿機を併用するのはあり? その違いは??
すでに「空気清浄機」や「除湿機」を単体で所有している、もしくはこれから買うのであれば、もちろん双方を併用するのは「あり」です。ただし、別々の機器を同時に稼働すれば、当然それなりに電気代はかかります。
家庭用除湿機には、その方式によりいくつかの種類に分けられます。
コンプレッサー式
家庭用クーラーのように、冷却風と放熱風が同時に出る方式です。湿気た空気を蒸発させ、さらに結露させて水分を排出します。消費電力が少なくてもパワフルに除湿します。
デシカント式
シリカゲルやゼオライトなどの吸湿剤を、ヒーターで再生して、その空気を室温の空気で冷却させて、結露させて回収します。低音でも除湿能力は低下しませんが、除湿能力が少なめで消費電力がかかるのがデメリットです。
ハイブリッド式
コンプレッサー式とデシカント式のハイブリッドです。気温によって方式を切り替えて、効率的に除湿します。
除湿機の電気代は?
除湿機の電気代は、機種にもよりますが、コンプレッサー式だと1時間5円前後、デシカント式だと1時間10円強かかるといわれます。電気代的には、除湿機内蔵空気清浄機の方が若干お得にみえますが、それぞれが専用機だと効率が違うので、悩ましいところではあります。
除湿機の価格
記事執筆時点での、除湿機は1万円強から4~5万円程度の価格帯のモデルに人気があるようです。高価格帯のものほど、除湿能力が高く、タンクも大きくなり、除湿した水分を多く貯めることができますが、狭い部屋に、ハイスペックな除湿機を設置しても、オーバースペックになってしまいますので、部屋相応の機種を購入するのがよいでしょう。
ハイブリッド除湿機とは?
加湿器の方式としては、水分を含んだフィルターに風を当てて加湿する「気化式」と、水分をヒーターで加熱して、水蒸気で加湿する「スチーム(ファン)式」、水分を超音波でミスト状にして加湿する「超音波式」、水分を含んだフィルターに風や温風を当てて加湿する「ハイブリッド式」がありますが、除湿機で「ハイブリッド式」と言えば、室温を上げなくても快適に除湿可能な「コンプレッサー式」と、寒くても除湿パワーの落ちない「デシカント式」の、両機能に対応したものを指します。
気温に応じて除湿方式を切り替えることで、両方式の良いところ取りを狙ったのがハイブリッド式です。除湿能力に優れ、割と省エネです。さすがに単機能式と比べるとパワーは控えめですが、一年中使えるなら少々高額でも惜しくないでしょう。
除湿機で衣類を乾燥できるのか?
数ある除湿機の中には、「衣類乾燥」ができる機種もあります。実は衣類乾燥機と除湿機の構造は基本的には一緒。ただし衣類乾燥機機能を謳(うた)っている除湿機は、衣類に風を当てて乾燥させる機能が、とても充実しているのです。
機種によっては、衣類の場所や量、状態を赤外線センサーで検知して効率よく感想させる機能を持つ機種や、一気に衣類乾燥後、一時的に部屋の湿度が向上するため、すぐに除湿機能が稼働して、お部屋をカラッとキープしてくれる機能、さらに、左右にルーパー(吹き出し口についてる羽根)が稼働して、効率よく除湿してくれたり、プラズマイオンで除臭してくれる機種など、多種多様、様々なものが発売されていますので、除湿機さえ購入すれば、薄暗くてジメジメした筆者の部屋も、すっきり爽やかに過ごしやすくしてくれます。これは最高!