日本の原風景が残る西日本エリアをめぐるJR西日本豪華クルーズ列車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の室内探訪の模様をご紹介した。
今回は実際に走行する「瑞風」の車内からこの列車の魅力を紹介しよう。
展望デッキから眺める景色
試乗したのは「瑞風」の基地、新大阪近くの宮原総合運転所から姫路駅の間。様々な豪華な車内施設も魅力だが、走行中に味わいたい「瑞風」ならではの設備をご紹介したい。それは列車の最後尾にある「展望デッキ」だ!
「瑞風」の両先頭車は展望車となっており、乗客が自由に使用できるフリースペースになっている。こういった設備はもちろん「ななつ星」、「四季島」といった他のJRが運行するクルーズトレインにも存在しているが、「瑞風」は屋外に出ることができるのが最大の魅力となっている。
安全に配慮して外出できるのは最後尾側のみだが、それでも気分は最高! 筆者がこれまで幾度となく見てきた淀川や大阪駅の風景が、とても新鮮に感じられた。
先頭は運転室越しに景色を楽しめる
一方、先頭の展望室は横側の眺めだけを楽しむのみかと思われたが、それだけではない。「瑞風」の運転室の背面はガラス張りになっており、展望室内から前の様子を眺められる構造になっているのだ。
ディーゼルエンジンの騒音は気になるか?
「瑞風」はJR西日本の様々な路線を経由して走るため、電線がなくても走れるようにディーゼルエンジンで発電して走る方式を採用。そのため、車内に響くエンジン音がどの程度のノイズなのか気になっていたが、客室がある車両はエンジンを搭載しておらず、静寂が保たれているし、エンジンがある車両でも特段気になるような音量ではなかった。また揺れに関しても、高性能ダンパーが効果を発揮。非常になめらかな乗り心地を実現していた。