ヲタクが特定のジャンルや作品にハマって抜けられなくなることを「沼」や「沼落ち」と呼ぶ。貯金が減っても〝推し〟に貢げるなら本望! 6名の女性の愛と幸せにあふれた〝沼活〟エピソード、とくとご覧あれ!
地下男子アイドル沼
テレビなどのメディアには出ず、地道にライブをしてチェキやCDを売るグループを総称して「地下アイドル」と呼ぶ。かつてAKB48も出たての頃は、地下アイドル的な活動をしていた。最近はメンズも登場し、コアなファンを獲得しているのだ。
推しグループの力になりたい!応援の気持ち=CD購入枚数です!
新垣百花さん(仮名)の場合
27歳・会社員
手取り 月18万円+副業5万円
沼活費 月25万円
もともとは私、舞台沼にハマっていたんですよ。舞台に出演していたひとりが地下アイドルをやっていて、ライブを見に行ったのがきっかけでした。
私は子供の頃からずっと何かしらのヲタク。社会人になってある程度お金に余裕ができたタイミングでハマったのが男子地下アイドルでした。幸か不幸か、何も考えず、お金を使えるだけ使っちゃってますね。ヲタクとして燃えるのは、オリコン順位がかかったCDリリース。発売日前から各地のショッピングモールなどで無料ライブとCD予約会が開催されるのですが、ライブは早い者勝ちの自由席なので、最前列で見るために前日から徹夜したり、始発で来たりして場所取りすることも。CDは気づいたら3か月で300枚も予約、トータルで50万円ほど使っていました。私以外にも湯水のようにお金を使うファンは多くて、1枚2000円の写メ会で50枚撮ってる子もいました。会話はなしで撮るだけ。わずか1~2分で10万円が消える世界なんですよ。
すべて同じCDが100枚以上。まだ届いていない予約分もあるという。
取材・文/朝井麻由美