スマホ依存症から抜け出す対策とは?
依存症だとはっきりと診断されるほどスマホにのめり込んでしまっている状態では、もはや自分一人の力で依存を断ち切るのは難しい。しかし、依存傾向はあるものの、比較的軽度であるうちは自分で対策を練ることで症状が改善できるかもしれない。
スマホ依存症は「やめたい」だけでは抜け出せない
ただ「やめたい」と思っているだけでは、スマホ依存症からはなかなか抜け出せない。大事なのは「寝室にスマホは持ち込まない」「食事中はバッグの中にスマホをしまっておく」など、自分なりのルールを決めておくことだ。
それでもついスマホを見てしまうという人は、Wi-Fi契約を解除するなど物理的に制限をかけるのも有効だ。
スマホを見ないためのスマホ依存対策アプリ
スマホ依存から抜け出すためのアプリもある。一定時間スマホが使えないようにロックをかけたり、スマホを見ていない時間に生物が育ったり、さまざまな方法でスマホを見る時間を減らす手助けをしてくれる。実際のアプリを2つほど紹介しよう。
スマホ依存対策アプリ1:見てないうちにiPhoneの中で魚が育つ
まず1つめは、iPhone用のスマホ依存対策アプリ「スマホをやめれば魚が育つ」だ。自分で設定した時間スマホを触らずにいると、魚が成長するためのハートや他の魚を買うためのコインなどを集めてきてくれる。
ほかのアプリを起動したり、ホームボタンを押してしまうと、せっかく魚が集めてきたアイテムが消えてしまう。これで、ついスマホを触りたくなってもガマンできるというわけだ。
スマホ依存対策アプリ2:無料でダウンロードできる森作りアプリ
もう1つは、Google Playで無料ダウンロードできる「Forest: スマホ中毒の解決法」だ。基本的な機能は「スマホをやめれば魚が育つ」と同じで、こちらはスマホを見ていないあいだに樹木が成長し、だんだん森になっていく。
途中でスマホを触ってしまうと木が枯れ、枯れた木も森に追加されてしまう。さまざまな木が生い茂る森を作るには、スマホを見ない時間を多くしなければならないというわけだ。
自分で治せないスマホ依存症は病院で治療
このような対策をとっても、どうしても自分では改善できない場合。本格的な依存症になってしまったら、自分や家族の力だけでは依存から脱するのは難しい。病院での治療も1つの方法だ。
スマホ依存症の治療法とは
もし病院でスマホ依存症と診断されても、いきなりスマホを取り上げられることはない。専門の医師とカウンセリングしながら、徐々にスマホから遠ざかっていくじ形だ。同じようにスマホ依存症に悩む仲間とともに、スポーツやゲームをしながら、生活リズムや心の安定を図るプログラムが用意されているところもある。
スマホ依存症の治療ができる病院
スマホ依存症治療専門の病院は、現在のところ日本には存在しない。その代わり、依存症専門の病院やメンタルクリニックなどで、スマホ依存症も取り扱われている。スマホ依存症やネット依存症外来がないところでも、精神科や心療内科があれば治療ができるところもある。