「風呂やトイレでも、常にスマホを見てないとイライラする」「スマホの見過ぎで仕事や勉強に支障が出ている」。こんな“スマホ依存”に陥っている人に心当たりはないだろうか? 現代で深刻な問題となりつつある“スマホ依存”とは何か、原因や症状、その対策までを紹介する。
スマホ依存の原因は、満たされない心を埋めようとすること
異常なまでにスマホに執着するスマホ依存となってしまう原因は、ほぼ共通してなんらかの“心のスキマ”があることだという。「人間関係に悩んでいる」「現実世界に楽しいことがない」など、満たされない心をスマホのゲームやSNSなどで埋めようとするのだ。
深刻なスマホ依存症、特徴は「やめたくてもやめられない」こと
依存症とは「日常生活に大きな支障をきたすほど、物事にのめり込んでしまい、やめたくても自分の力ではやめられない状態」のことを指す。つまり、スマホに夢中になるあまり、肩こり、目の疲れ、イライラや気力がわかないといった支障が出ているにもかかわらず、スマホを見ずにはいられない状態が「スマホ依存症」だ。
スマホ依存の明確な診断基準はない
スマホ依存は正式な精神疾患ではなく、明確な診断基準はいまのところ決まっていない。しかし、事態を深刻に捉える医師や専門家も多く、独自のチェックリストを作成しているところもある。
あなたのスマホ依存度をチェックしてみよう
ここで、スマホにどれくらい依存しているかわかるチェックリストを見てみよう。スマホ依存の自覚がある人も、自分は大丈夫だと思っている人も、ぜひやってみてほしい。
スマホ依存症チェックリスト10項目
[1]風呂やトイレでもスマホを見ている
[2]いつも寝る直前までベッドでスマホを見ている
[3]友人や家族と一緒に食事をしているときもスマホを見る
[4]歩行中にスマホをチェックする
[5]スマホを忘れたら、必ず取りに家に帰る
[6]実際には鳴っていないのに、スマホが鳴ったような気がすることがよくある
[7]夜中までスマホに熱中しすぎて睡眠不足になることがよくある
[8]スマホの見過ぎで肩こりや目の疲れ、手の痛みなどを感じる
[9]思っていたよりも長い時間スマホを見続けてしまう
[10]スマホが見られないと退屈で他のことをやる気がおきない
あなたは、いくつ当てはまっただろうか? 0~2ならスマホ依存の傾向なし、3~4は軽度のスマホ依存予備軍、5~6は中度のスマホ依存、7点以上当てはまる人は、重度のスマホ依存に陥っている可能性がある。
スマホ依存は体だけでなく心にも影響
スマホ依存の影響で、さまざまな悩みを抱える人も多い。
まずは首や肩のコリ、目の疲れや視力低下、運動不足などの身体的な問題がある。就寝前に長時間スマホを見ることで睡眠不足にもなりやすくなり、画面から出るブルーライトは睡眠の質も下げる。
また、スマホ依存が及ぼす影響は身体だけでなく、イライラしやすくなり、記憶力の低下、何事にも気力が沸かなくなる、など精神的なものも大きいとされる。