【IPO投資】株式投資で儲けて話題となった人は大勢いるが、何年にもわたって利益を上げ続ける人は少ない。偶然や幸運が重なって、一時的に儲かるケースが多いからだ。一攫千金とはいかないまでも、毎月着実に稼ぐ方法はないのだろうか?そこで、会社員として働く傍ら、少ない資金で投資を始め、長期にわたり結果を出した真の実力者4人に取材。投資経験がゼロでも真似ができる、再現性の高い投資法を伝授してもらった。
ハズレ銘柄を見抜いて勝率100%を目指す『IPO投資』
一時、証券会社の抽選に当たれば「宝くじに当たったようなもの」と言われるほど、人気があった「IPO」。しかし、実際はハズレ銘柄も多く損失が生じるケースも少なくない。
[こんな人にオススメ!]
□ 確実に大きな利益を出したい
□ 我慢強くて、しかもマメ
抽選に当たるのは依然として至難の業
IPOとは新規公開株のこと。最近ではソフトバンクが記憶に新しい。そして、IPO投資とは、新規公開が予定されている銘柄を公開前に入手して、公開日(=上場日)に売却をするという手法である。公開前の株を入手するためには、証券会社に口座を開設して、抽選に応募しなければならない。
ここ数年、ほとんどのIPOが、上場初日に公募価格(販売時の株価)を上回り、大きく値上がりをしたため(下グラフ参照)、個人投資家に高い人気がある。ただし、注目度が上がるにつれ抽選に当選する確率は急降下。人気のある銘柄の場合、当選確率は1%以下が普通となっている。
IPO銘柄の勝率の推移
2012年以降、IPO投資が成功する確率は毎年ほぼ80%。つまり、新規公開となる銘柄の8割は、公募価格を上場時の初値(初めて付いた株価)が上回っている計算。IPO投資は初値での売却が基本となる。
せっかく当たったから……は禁物。ハズレ銘柄は辞退する勇気が大事
実体験を基にしたアドバイスが人気藤原久敏さんの場合
藤原久敏さん
信用金庫勤務を経てファイナンシャルプランナーとして独立。1級FP技能士・CFP。大阪経済法科大学・経済学部非常勤講師も務める。
自身の失敗を教訓とした数々のノウハウを紹介。『現役FPのしくじり体験から学ぶ月15万円を確実に稼ぐ守りの投資術』(鉄人社)。