加湿器にでき水垢(硬くこびりついた白い汚れ)を放置しておくと、加湿器に不具合いが起きたり、雑菌が繁殖し汚れた水を蒸気として噴出します。そんな水垢を落とすために効果的な、クエン酸を使っての掃除をご紹介します。
加湿器掃除におけるクエン酸水の役割
クエン酸とはレモンなどの柑橘類や梅干しに含まれる「酸っぱい成分」のことです。水に溶けやすく酸性のクエン酸は、アルカリ性の汚れを落とすのに適しています。
水垢や石鹸カスはアルカリ性なので特にクエン酸が有効です。しかも、クエン酸は無臭で揮発性がないため、掃除をしたところに酸の成分が残り、雑菌の繁殖を防ぎ、アルカリ性の汚れを予防する働きがあります。
ですが、大理石や金属、コンクリートなどは傷む可能性があるので、使用しないで下さい。
加湿器をクエン酸で洗う時の濃度
クエン酸で加湿器を掃除する時に便利なのが、100均などで販売しているスプレーボトルにクエン酸と水を混ぜてクエン酸水を作ると使いやすいです。
分量はクエン酸小さじ1/2杯に対して水200mlをよく混ぜてお使い下さい。クエン酸がスプレーで吹き出せるタイプも販売されています。
クエン酸で加湿器のタンクを洗う
加湿器のタンクの中に8〜9割ほどのぬるま湯を入れ、クエン酸を溶かし、3時間ほどタンクを置いておきます。3時間したのち、タンクをしっかり水洗いして下さい。
分量は水1ℓに対し、クエン酸10g(大さじ1杯)が目安です。
クエン酸が入った水で加湿器を使用してもからだに害はありませんが、酸味のある匂いが広がるので、換気することをおすすめします。
加湿器掃除で使えるクエン酸のおすすめ
100均に置いてあるクエン酸も掃除に使えますが、加湿器の掃除におすすめのクエン酸を紹介していきます。
柑橘類とサツマイモなどのデンプンを発酵・精製して、抽出されています。水アカ汚れに効果が強く発揮され、抗菌作用があります。こちらは掃除用ですので、料理などには使えません。
NICHIGA(ニチガ)
無水クエン酸1kg
890円(税込み)
こちらのクエン酸は掃除はもちろんのこと、料理やジュースにも使える商品。色々な用途に使えるので、掃除だけだとクエン酸を使いきれない方にはおすすめです。
クエン酸がない時に使える代用品
クエン酸がない場合は、穀物酢やホワイトビネガーなど、砂糖を配合していない食用酢で代用できます。ただし、お酢のニオイが残ってしまうので、しっかり洗い流すことが必要です。
また、レモンの汁でも代用できます。掃除が終わった後もレモンの香りが残り、芳香剤としても活躍します。
レモン汁を絞るのが面倒……という人も、レモンの先端を落として刺すだけで、レモンスプレーになる便利グッズが市販されているので、簡単にレモンスプレーを作れます。
加湿器掃除にクエン酸を使ってもからだに害はないの?
クエン酸で掃除をした加湿器を使うと、残った成分が蒸気として噴出されますが、身体に害はありません。しかし、あまり成分が残りすぎていると、加湿器の故障の原因になりかねませんので、しっかり洗い流すことが大切です。