バタフライピー
青いお茶が今SNSで話題だ。東京・明治神宮前の『BOTANIST cafe』では、ブルーのインクのような「バタフライピー ティー」を提供。レモンを加えると青から紫へと色を変えるムービージェニックなお茶として若い女性に人気を博している。この色の変化が『名探偵コナン』の謎解きのヒントに採用されたのも話題となった。
バタフライピーは東南アジア原産のマメ科の植物。青色の花を食用にし、タイでは日本の麦茶のようにポピュラーな存在で、食用のほか衣類の染料にも利用されている。ほぼ無味無臭のため、レモングラスなどほかのハーブとブレンドしたお茶が主流。日本でも販売され、自宅で楽しむ人も増えた。
さらに東京・本郷のソフトクリーム専門店『Honey Trip』では、色だけでなく美容効果にも着目した水色の「バタフライピーソフト」が登場し、注目を集めている。山本淑子ハーブ・アロマアカデミー主宰の山本さんが魅力を語る。
「主成分は花の色素であるポリフェノールの一種、アントシアニン。ブリーベリーの約4倍も含まれ、眼精疲労を改善するといわれるほか、高い抗酸化力、抗菌、アンチエイジングなど様々な効果が期待されています」
抗菌や血行促進に優れるとされ、東南アジアではバタフライピー由来の成分を配合した青色の石鹸やシャンプーなどもある。今後は日本でも食用以外の展開も期待できそうだ。
ガーデンティー『レモングラスバタフライピー』2g×10個、350円。2018年春の発売直後よりSNS映えで話題に。
英名『バタフライピー』。タイ名が『アンチャン』、日本名は『チョウマメ』。
レモンの酸性に反応して変色するハーブティーとして『名探偵コナン』にもバタフライピーが登場している。
取材・文/はまだふくこ