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7万円のSIMフリースマホは高い?それとも安い?OPPO「R17 Pro」のコスパを徹底検証

2019.02.09

カメラの実力はいかに? 暗所撮影でも画質は良好

 カメラの画質の高さも、R17 Proの特徴だ。一般的なデュアルカメラ搭載モデルとは異なり、この端末では周囲の明るさによって、どちらのカメラを使うかが自動的に決定される。2つめのカメラがズームやモノクロセンサーではない点は、独自性があるといえるだろう。

 ただし、明るさに応じてF値を切り替えるという仕組み自体は、ドコモやauから発売されたサムスン電子の「Galaxy S9/S9+」や「Galaxy Note9」にも搭載されている。こちらの場合は、1つのカメラで絞りを自動で切り替えるため、デュアルカメラよりも実装の方法がスマートといえるかもしれない。

赤外線カメラを含めると、トリプルカメラ仕様。明るさに応じて使う方を切り替える

 また、よくよく見ると、背面には3つ目のカメラも搭載されている。これは、深度測定用の赤外線カメラ。アップデートで距離を測定する機能などが利用できるようになるが、現時点では非対応だ。この赤外線カメラをカメラの1つと見なせば、ファーウェイのP20 ProやMate 20 Proのようなトリプルカメラ端末ともいえる。

 まずは、明るい場所での作例をいくつか。料理の写真はオレンジや紫の部分は色が鮮やかで、衣やキャベツの千切りのディテールも鮮明。仕上がりとしては、かなり高く評価できる。AIによって被写体を認識し、設定を最適化する機能も搭載されているため、色温度などにはこれが生かされた格好だ。

明るさ、色合いともによく、ディテールも鮮明でキレイに撮れた

 同じ場所でポートレートモードを使ってストローがグラスにささった状態のコーヒーを撮ってみたが、こちらも結果は良好で、きちんとストローを前景と認識し、背景のみがボケている。iPhoneのポートレートモードに代表されるように、細いものを前景と認識できない端末が多々ある中で、これは優秀といえるだろう。ポートレートという名称ではあるが、人以外にも積極的に活用できそうだ。

ストローのように細いものも認識されており、背景がしっかりボケている

 暗い場所で撮った写真も、うたい文句通りできれい。夜景は暗い場所でもノイズが少ないが、これはレンズが明るいためだろう。真っ暗な部屋で撮った写真だとさすがにノイズは多くなるが、周囲の暗さを考えると、かなり鮮明に被写体を捉えることができた。肉眼以上に明るく撮れるカメラといえるだろう。ポートレートモードで撮影した際に深度を変更できないなど、残念な点はあるが、ミドルハイの端末としては十分以上のカメラ性能といえる。

夜景は明るい場所の白飛びが少なく、暗い場所もしっかり写っている

「夜」モードを使うと、空が明るくなり、独特の雰囲気に

真っ暗な部屋でも肉眼以上に明るく撮れた

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