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アイスハーケンをイメージした「最強ペグ」が三条で生まれた理由

2019.02.06

世界が待ち望む復刻スノーソー

もうひとつのニュースは、三条が生んだ名作スノーソーが復刻されるということだ。

スノーソーとは、凍った雪を切るための道具。雪洞を掘ったり、切り出した雪のブロックでイグルーやテントの防風壁を作ったりするときに使用する。雪山に挑む登山者にとっての必需品で、現在はやはり海外製が主流。ご存じの通り、海外のノコギリは押して切る仕様。長さも短めで作業しづらい。

モチヅキではかつて国産らしく「ひいて切る」スノーソーを作っていたが、対応する職人がいなくなったため廃盤とした経緯がある。ところが、この「引いて切る」スノーソーはとても扱いやすいため、アラスカで日本製スノーソーを外国人登山家が大切に使っていたとも(写真下側のシースに載せたスノーソー)。

それほどまでに使いやすい日本のスノーソーだから、日本の登山家が復刻を熱望。現代の技術を用いることで、2019年冬の発売の目処が付いたという。それが写真上の復刻版スノーソーだ。

長いほど作業しやすいが、パックに入るギリギリのサイズを計算。また、ただのデザインではなく、計測しやすいよう先端付近にメモリを刻んでいるのが特徴だ。実用的ではあるが、歯には遊び心のあるメッセージを刻印する予定というのも楽しみ。

スノーソーもハーケンやアイゼンも、決して多くの人が手に取るものではないが、必要とする人は0ではない。そして、スノーハーケンからペグが生まれたように、伝統のモノ作りから新しい製品が生まれる可能性は大いにある。今後のモチヅキのラインナップに期待したい。

取材・文/大森弘恵

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