夫婦の会話といえば家のローンや子供の話ばかり。昔のような関係に戻りたいが、今更どうしていいのかわからない。なんて嘆いている人必読!日本愛妻家協会に、すぐに実践できる夫婦円満になるコツを聞いた。
生まれ変わっても今の相手を選ぶ人は35%
夫婦に関するアンケートで、「夫婦は円満だと思うか」の問いに、「とても円満」「まあ円満」と回答した人が75.6%なのに対し、「生まれ変わったら、今のパートナーを選ぶか」の問いに「もちろん今の相手を選ぶ」と回答した人は35%だった。(引用:2018年度「いい夫婦の日」アンケート調査)夫婦関係に大きな問題はないが、かと言って特別相手に満足しているわけではないということだろうか。
「生まれ変わっても同じパートナーと結婚したい」と思うほど良好な夫婦関係を継続するには、どうすれば良いのだろうか。1月31日を愛妻の日と定め、愛妻家を増やす活動をしている日本愛妻家協会の小菅さんに話を聞いた。
夫婦は最も身近な赤の他人
好き同士が結婚したのにもかかわらず、年間約20万組もの夫婦が離婚している。そもそも夫婦関係が悪くなる主な原因というのは何なのか。
「夫婦というのは同じ屋根の下で生活を共にする、最も身近な赤の他人です。育ってきたバックグラウンドも違いますし、趣味趣向も違ってきて当たり前です。生活を共にする=価値観も完全一致させるのが難しい中で、それをどうにか通そうとすると、無理が生じるのではないかなと思います。お互いを尊重できなくなるのが、夫婦関係が悪くなる主な原因ではないかと。また、尊重しあうためには一定のコミュニケーション量も必要です。」
協会に共感する日比谷花壇が行った意識調査でも、妻は夫に理解やコミュニケーションを求めていることがわかった。
”妻に聞いた愛妻家だと思う夫の行動とは?”
1.記念日を覚えている
2.ありがとうと素直に伝える
3.愛情を言葉で示す
4.二人でデートする
(引用:意識調査「妻はどう思ってる?夫はどう思ってる?」男の帰宅花作戦2019)
隣の芝生は青く見える
協会では、夫が愛妻家になることで夫婦関係が良好になり、それが世界平和と地球環境保全につながると考えているそうだ。では夫が愛妻家になると、夫婦関係がどのように変化するのか。
「協会が立ち上がった15年ほど前に比べ、現代は妻の社会進出や夫の家庭進出などが加速度的に進んでいます。また、ソーシャルメディアの台頭で”隣の芝”が良い意味でも悪い意味でもよく見える時代になりました。だからこそ<妻という最も身近な赤の他人を大切にする人が増えると、世界は少し豊かで平和になるかもしれない>という私たちのスローガンが、重要な意味を持つと考えています。夫が愛妻家になることで、夫婦間や家庭内はもちろんのこと、地域社会やビジネスシーンなどでも寛容さが生まれ、多様性ある人々を受け入れられるあたたかさが生まれると思います。」