第2世代は眠気が出にくく効き目が長い!
アレルギー症状を診る医師は「近年、処方するのはほとんど第2世代抗ヒスタミン薬になった」と口を揃える。第2世代とはいったい何か?
花粉症とは身体が花粉を〝異物〟として認識することによって起こる免疫反応だ。異物を排除するためにヒスタミンという物質が放出され、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、涙目などのアレルギー症状を引き起こす。その働きをブロックするのが「抗ヒスタミン薬」である。
以前からある抗ヒスタミン薬(第1世代)には、即効性はあるものの、飲んだ後、眠くなるというデメリットがある。
その眠気が改良され、口の渇きや胸焼けなどの副作用も少なく、効果の持続性が高い薬として登場したのが第2世代の抗ヒスタミン薬だ。こちらはアレルギー症状を抑えるだけでなく、そもそもヒスタミンが放出しないようにする抗アレルギー作用もある。
「効果が出るまでにはある程度、時間がかかるので、飛散が予測される1週間前を目安に飲み始めれば、症状の軽減が期待できます。自分との相性が良く効果が高ければ、飛散期間中にも服用を続けられます。最近の第2世代は即効性も高まっているので、症状が出始めてから服用しても効果があります」(前出・清益さん)