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あの名作が帰ってきた!使ってわかったau「INFOBAR xv」の○と×

2019.01.26

■連載/石野純也のガチレビュー

 かつて折りたたみ携帯端末が全盛期だったころ、ストレートのボディに赤、青、白の3色で構成された市松模様のキーを引っさげ、大きな話題を集めたデザインケータイがある。INFOBARがそれだ。au Design projectが生み出したINFOBARは、デザイン感度の高い層を中心に熱烈な支持を集め、後継機も多数生み出された。

 世間がスマートフォンへの移行が進んだあとも、INFOBARはAndroid端末としてたびたび復活し、“デザインのau”の象徴的な存在としてラインナップに華を添えていた。一方で、タッチパネルで操作するスマホでは、INFOBARをINFOBARたらしめていたテンキーが搭載しづらくなり、どこか個性が失われていたのも事実だ。スマホながらキーを備えた「INFOBAR C01」のような端末もあったが、ユーザーインターフェイスがタッチ操作に最適化されていることもあり、後継機が続かなかった。

 そんなINFOBARが15周年を迎え、原点に回帰。“ケータイ”として復活した。新たに登場したのは「INFOBAR xv」。OSはAndroidベースだが、フィーチャーフォンと同じようにメニューが作り込まれ、操作もすべてキーで行う。おなじみのカラーリングも健在だが、周囲のフレームを廃したことで、よりコンセプトモデルに近いルックスを実現した。では、実際の使い勝手はどうか。実機を借り、その実力をテストした。

最新モデルでケータイに原点回帰した「INFOBAR xv」

デザインはこれぞINFOBAR。スペックも現代的に

 INFOBAR xvは、一目見て“これぞINFOBAR”と呼べるデザインに仕上がっている。大きめのテンキーはそれぞれ隣り合うキーのカラーが異なる市松模様で、INFOBARの象徴ともいえる赤と薄い青と白をミックスしたニシキゴイも用意。前から見ると、ほぼ全体がディスプレイになっている今のスマホと比較すると、強烈な個性を発揮しているように見える一方で、どこか懐かしさも感じさせる。

おなじみのデザインは健在。ニシキゴイはやはり象徴的なカラーリングだ

 とはいえ、15年の時を経て、確実に外観も進化している。まず、象徴ともいえるキーはフレームレスになり、シャープな印象が強くなった。ポケットに入れたとき、キーの周りが引っかかり、そのままバキッと取れてしまわないかは少々心配になるが、デザイン的にはより未来感が出たような気がする。

キーの周りにはフレームがなく、すっきりとした印象になった

 これだけのサイズがあるため、やはりキーは押しやすい。単に見た目がいいだけでなく、使い勝手も両立しているところは、さすがINFOBARだ。タッチパネルには非対応なため、操作はすべてテンキーで行う。タッチパネルを搭載したスマホに比べると操作範囲が狭いため、すべて片手で済ませることができる。コンパクトなスマホでも実現できなかった操作感といえるだろう。ただし、clearキーとカーソルキーはやや小さめ。「▼(下)」を押そうとして、間違ってclearを押してしまったり、その逆の操作をしてしまうことはあった。この点は、デザインとのトレードオフといえる。

clearキーが狭く、カーソルキーと隣接しているため、少々押しづらい

 側面を見ると決して薄型とはいえないが、これも逆にINFOBARらしい。背面のカメラもフラットに本体に収められており、機能優先でカメラが出っ張ったスマホとは一線を画す。INFOBAR xvを見たあと、改めて初代INFOBARを見てみると、デザインがかなり洗練されたことに気づくはずだ。デザインの本質的な部分は色あせていないとはいえ、もし完全に同じデザインで復刻していたら、ディテールなどが古臭いと感じてしまったかもしれない。ただ、INFOBAR xvの実物を初めて見たときは、どちらかというと懐かしい印象の方が強かった。

横から見るとややポテっとした丸みを帯びているが、かわいらしさが感じられる

背面は、カメラがフラットに配置されていることに好感が持てる

 これは、記憶の中で、かつてのINFOBARのデザインが美化されていたためかもしれない。時間が経つにつれ、印象の強い部分だけが残ることはままある。逆にいえば、INFOBAR xvは、思い出として記憶の中で美化されたINFOBARにしっかりキャッチアップできているともいえる。

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