現在発売中のDIME3月号の特別付録は、風邪やインフルエンザが流行中のこの時期にうれしいユニ・チャームの『超快適マスク』がもれなく付いてくる。なぜ付録に、マスクなのか?
実は、商品の高機能化・多様化が進むマスクの中で業界トップシェアをひた走るのが、おむつやサニタリー用品などを手掛ける、ユニ・チャームであり、その主力商品がこの『超快適マスク』なのだ。DIMEでは商品開発の裏側を取材し、ロングヒットの秘密に迫った。読んだ後は、ぜひDIMEの付録で実物を試してみていただきたい。
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独自の不織布加工技術と伸縮素材をマスクに転用
ユニ・チャームが家庭用マスク市場に参入したのは、2003年。中でもロングセラーを誇るのが、2011年発売の『超快適』シリーズだ。
「マスクの一番の目的は花粉や飛沫ウイルスをしっかりと遮断すること。そのために大事なのが、顔とマスクの間に〝隙間を作らない〟ことです。とはいえ、人間の顔は千差万別ですから、できるだけ多くの人の顔型をカバーする形状にするのが至難の業でした。『超快適マスク』はプリーツを広げて使用するため、特にあごが細い卵型の人は密着させるのが難しいんです。そこで社内の卵型の顔の人にお願して毎日のように試作品を装着してもらい、隙間ができにくい形状を徹底的に追求しました」
そう話すのは同製品の開発を担当した柴田彰さんだ。さらに装着時の快適性を向上させるため、耳かけ部分には、同社が長年研究する赤ちゃんおむつの素材に使われる伸縮素材〝ソフトレッチ〟を採用。
「この素材は柔らかく伸びやすい一方で、ひずみにくいのが特徴。何度つけ外ししても緩くならない耐久性も備えた当社の独自素材です」(柴田さん/以下同)
実はこの耳かけ部分、角度にも並々ならぬこだわりがある。
「耳の上に向かってつけるマスクは、耳かけも上向きにするのが一般的ですが、『超快適マスク』は下向き形状。というのも上向きにすると上だけ伸びて、上下のバランスが崩れてしまい、耳が痛くなりがちなんです。そこで様々なパターンを試作し、最終的に下から持ち上げる形状に決定。これにより上下均一な伸びになり、耳への負担を軽減します。上下の角度も微妙に変えて耳当たりをやさしくしています」
ユニ・チャーム マスク商品開発担当
柴田 彰さん
1993年入社。2009年よりマスク担当に。『超快適マスク』開発に当初からたずさわる。