製品に問題より、使い方に注意!!
「カイロ」は、内部に含まれる「鉄が酸化した時に生まれる熱(酸化鉄による化学反応)」を保温に活用しています。袋が破けて、通気量が増えると、酸化鉄の反応が強くなり、80℃を超す高温になることもあります。
酸素が少ない靴の中でも使えるように作られている「靴用カイロ」。靴を脱いだ状態やカラダの他の場所に使うと、過剰な酸化反応が起き、高温になることもあります。
「製品の注意書き」はついつい見逃しがちですが、正しい使い方をして下さい。
「低温ヤケド」は見た目よりダメージが深い??
「低温ヤケド」受傷直後には軽く見えて、気にも留めないことが多いです。
受傷後約7~10日頃から痛みが出て、医療機関を受診した時にはヤケドが進行していることがあります。見た目に異常が無いようでも、皮膚の深い部分が「ヤケド」を起こしていることがあるのが「低温ヤケド」です。
原則として、早めに医療機関を受診して頂きたいのですが、夜間や休日など受診までに時間がかかる時は、
・ゴシゴシ擦ったり触らず、「白色ワセリン」などで保護すること。
・「水ぶくれ(水泡)」は、自分でつぶさないこと。
・アロエや油、味噌などを塗ったりしないこと。
取材・文/倉田大輔(池袋さくらクリニック 院長)