■茂木雅世のお茶でchill out!
「コーヒーがオンオフのスイッチを切り替えるイメージだとしたら
お茶はほっとする空間をボンッと用意されるイメージ」
以前、そんな言葉を耳にしたことがあります。
確かに、お茶を飲んだ時、パチッと場面が切り替わるというよりは、じわじわとほっとする時間にひきこまれて、それがゆったりと続いていくという感覚になる気がします。
お茶を飲むとなぜか落ち着く。
癒されたい時になぜか身体がお茶を求める。
理由はわからないけれど、なんとなくそう思っている人は多いのではないでしょうか。
お茶にしか入っていないホッとさせる成分とは
お茶を飲んだ時に、やさしい~甘味やうまみを感じたことがあると思います。
あの正体は「テアニン」という成分。
実はこの「テアニン」こそが、お茶を「癒し」の飲み物にさせていると言っても過言ではない成分。
テアニンはコーヒーやココアなど他の飲み物には入っていない「お茶特有」のもので、これを摂取することで脳からα波の出現が増えるという研究結果も発表されています。
お茶にはカフェインという覚醒作用も入っていますが、同時にその興奮を和らげるこのテアニンも入っているため、ある程度の緊張感を保ちつつ、リラックスした状態で仕事を進めたいオフィスなどでは、最高の飲み物なのです。
300種以上の香り成分が入っている!?
先日、目覚ましとコーヒーサーバーが一体化していて、設定した時間になると動きだし、コーヒーの良い香りで起こしてくれるというものが発売されているのを目にしました。
コーヒーやココアなどの香りに比べると少し存在が薄いように感じるかもしれませんが、実は、お茶の香り成分は300種類以上も入っているのです。
普段から良くお茶を飲んでいるteageekな皆さんは、日ごろからお茶の袋を開けて、あの良い~香りに癒されているという人、多いと思います。
それもそのはず。お茶の香り成分には人をホッとさせる、リラックスさせてくれる成分がたっぷり含まれていると言われているのです。
若葉のようなさわやかな香り(青葉アルコール)スズランのようなさわやかな香り(リナロール)青のりような香り(ジメチルスルフィド)バラのような花香(ゲラニオール)加熱によりうまれる香ばしい香り(ピラジン)などなど…
300種類以上の成分が複雑にからまりあい、あのお茶の良~い香りはつくりだされているのです。