科学的な仕組みで“霊”を感知
2006年に発売され、一世を風靡したおばけ探知機の「ばけたん」。その「ばけたん」が12年ぶりにリニュアルし、第2弾の商品として販売されている。
その名は「BAKETAN 霊石 – REISEKI -」。数センチの半透明で不定形の外観で、中に回路が入っているのが見える。
この回路が、周囲に存在する“霊”の存在を感知するという。メーカーのソリッドアライアンス代表取締役社長の河原邦博さんは、その仕組みを以下のように説明する。
「初代『ばけたん』は乱数の出目の偏りを検出し、それによっておばけの存在を検知しようとするガジェットです。本体内蔵のピエゾ素子が周囲の環境ノイズを拾って、それをトリガーに乱数を発生させます。そして、乱数の統計的な偏りを色で表示します。2代目の『BAKETAN 霊石 – REISEKI -』も、基本的には『ばけたん』と同じ仕組みで乱数の偏りを検出しています。偏りが極端だと青や赤に光りますが、これが霊の存在を示唆します」
超心理学には、霊の存在は乱数発生器に影響を及ぼすという理論があって、それを応用して開発されたのが『BAKETAN 霊石 – REISEKI -』というわけ。また、初代に比べ「霊的なエネルギーを吸収、増幅すると言われている爆裂水晶(クラッククオーツ)を搭載することにより、単純にピエゾ素子単体より、検出感度が上がっている」と、河原さんは語る。そして、青く光ると良い霊、赤く光ると悪い霊が近くにいる可能性があるという。
使い方は、ボタンを押すだけ。何秒間か発光したのち、最終表示の点滅色が判定結果となる。また、ボタンを押さなくても、10分に1回の頻度で、自動的に周りの状況と測定し、良い霊を感知すると青く、悪い霊を感知すると赤く光って警告してくれる。
『BAKETAN 霊石 – REISEKI -』の効果を検証してみた
本製品を使うと、どういった場所で良い霊・悪い霊が感知できるのだろうか? 現物を入手した筆者が、室内や近所の方々に出かけて確かめてみた。
まず、いつもデスクワークを行っている部屋。ボタンを押すと、いきなり赤く発光。数回繰り返してみたが、いつも赤になる。
のっけから、「ふだん自分がいる部屋が呪われていました(?)」という予想外のオチだ。いろいろやってみると、筆者自身の右脇の少し後ろに本機を持っていくと赤くなることに気づく。つまり、部屋自体ではなく、筆者の背後に何かがいるということだろうか…。
次に、浴室の隣の洗面台へ。よく「水回りには良くない霊がいる」といわれるので、「多分、ここも赤」と期待しながら、スイッチオン。
予想とは真逆で、美しく青く輝いた。洗面台のあたりには、良い霊がいるらしい。ふだんから掃除して、清潔さを保っているおかげかもしれない。
自分の住んでいるところで特筆すべき点は、上記2つだけだったので、屋外へ出る。まず、時々参拝する小さな神社。賽銭箱のあたりは、「参拝者の念がこもる」と聞くので、どんな反応が出るか、賽銭箱のヘリに置く。
写真ではわかりづらいが、ここでは緑に光った。緑はニュートラル、つまり特に良い霊も悪い霊もいないという意味になる。