格安SIMへの乗り換えの際に注意しなければならないのが、SIMカードのサイズと種類である。利用する端末や回線によって対応しているSIMカードのサイズ・種類が異なっているので、間違ったSIMカードを選んでしまうと音声通話・データ通信ができなくなってしまう。そこで今回は、格安SIMへの乗り換えを検討している人が事前に知っておきたいSIMカードのサイズ変更のやり方を説明する。
SIMカードのサイズ変更の方法
まず、SIMカードのサイズは大きく分けて3種類ある。大きい順から「mini SIM」「micro SIM」「nano SIM」となっており、以前は「mini SIM」の上に「標準SIM(フルサイズSIM)」というサイズが存在したが、現在ではほとんど使われていない。
SIMカードは3種類のサイズがあるので、格安SIMへの乗り換えなどの際に事前にしっかりと確認しておかないと、SIMカードが大き過ぎて入らない、あるいはSIMカードが小さすぎて上手くはまらない、といったことが起こってしまう。このような場合に必要となってくるのが、SIMカードのサイズ変更である。
SIMカードのサイズ変更方法は、主に契約先の通信会社で「SIMカードのサイズ変更・交換」を申し込む、または「SIMアダプターを活用する」という2通りの方法がある。
最も確実な方法は「SIMカードのサイズ変更・交換」を申し込むことだ。現在契約中のキャリアやMVNOに手数料として2~3千円程度を支払えば、SIMカードのサイズ変更・交換ができる。ただし。一部のMVNO(格安SIM事業者)では受け付けていない場合があるので、注意が必要だ。
また、SIMカードが小さくてスマートフォンに入れることができない場合にmicro SIMもしくはmini SIMサイズのカードをアダプターにはめ込んで大きさを調整する「SIMアダプターを活用する」という方法もある。
専用カッターでSIMサイズ変更はできる?
SIMカードのサイズ変更方法として、「SIMカードカッター」を使ってサイズを調整する方法もある。しかし、切断に失敗した場合はそのカードはもう使えなくなってしまうリスクがあるだけでなく、そもそもSIMカード自体はあくまで利用者に対して貸与されているものでもあるので、カッターでの加工や改造はおすすめできない。
SIMカードのサイズ変更はオンラインでも可能?
SIMカードのサイズ変更・交換の申し込みは店頭だけでなく、基本的にオンラインでも可能だ。以前は変更の申し込み完了からSIMカードが到着するまで通話やネットが利用できない不通期間が発生するというデメリットがあったが、現在はSIMカードが届いた後に回線の切り替え手続きを行う流れに変更されたので、その問題も解消されている。
SIMカードのサイズ変更にかかる日数は?
次にSIMカードのサイズ変更の際に要する日数だが、通常2~3日程度となっている。ただし、各キャリアやMVNOによっては多少違いもあるので、事前に確認しておくと良いだろう。
SIMカードのサイズ変更は無料でできる?
先ほども説明したように、最も安全で確実の方法であるのは現在契約しているキャリアやMVNOに直接申し込むことであるが、この場合は手数料として2~3千円が必要となってくる。「SIMアダプター」や「SIMカッター」は千円程度の価格でAmazonなどの通販サイトでも販売されているが、失敗するリスクもあるのでおすすめはできない。
また、現在ではUQモバイルなどの一部MVNOでは3種類のサイズに切り離して使うことができる全サイズ対応の「マルチSIMカード」というものも登場しているので、「いちいちサイズを気にするのが面倒だ」という人におすすめだ。
格安SIMへの乗り換えなどを検討している人は以上のことを参考にしてもらい、SIMカードのサイズは事前にしっかり確認し、仮にサイズ変更が必要な場合はなるべく現在の契約元に直接申し込むことを心がけてほしい。
文/praia