【進化するクレジットカード】キャッシュレス化において、欧米諸国に遅れをとる日本。経済産業省は現在、20%程度のキャッシュレス決済比率を、2025年に40%に高める目標を掲げる。多くのQRコード決済サービスが加熱する中、従来型のプラスチックカードをよりセキュアにした次世代クレカも登場。IDやパスワード管理の煩雑さを考えて、自分の手のひらで生体認証する、手ぶら決済の開発も進む。キャッシュレス化は、東京五輪時のインバウンドの利便性ではもちろん、人手不足解消の施策としても有効。無人レジや無人コンビニなどの開発スピードもさらに加速しそうだ。
既存のプラスチックカードが進化
QRコード決済が進む一方で、既存のプラスチックカードも驚くような進化を遂げている。既存カードの良さは、店舗に読み取り機があり、利用者も使い慣れていること。しかしスキミングが問題視されていた。それを防ぐ高セキュリティーカードとして、生体認証機能付きやパスコードを入力することで機能する次世代カードが登場し、世界で普及しつつある。ICや磁気ストライプがあり、見た目は従来どおり。ところが1mm未満の薄さの中に指紋認証や通信機能を備えるなど、ハイテク化。課題はそのコストだが、海外の先進企業が日本にアプローチしており近いうちに導入されそうだ。
日本初の指紋認証機能付き!JCBで非接触ICカード『F-CODE』を採用
凸版印刷がフランス本社のIDEMIA(アイデミア)と協業して提供。カード券面に搭載された指紋センサーで個人認証を行なう。JCBでは現在、利便性や実用性を検証中だ。