Image Credit: サムスン
2018年末、スマートフォンデザインに大きな革新が訪れた。ディスプレイへの「パンチホール」の搭載だ。
フロントカメラの新たな搭載場所として導入されたパンチホールには、さまざまなメリットがある。
2019年に爆発的に増えるであろうパンチホール・スマートフォンの進化とメリットをご紹介しよう。
サムスンがリードした新デザイン
スマートフォンへのパンチホールの導入をリードしたのは、韓国サムスンだ。同社は2018年11月に開催されたイベントにて、スマートフォンの新デザイン「Infinityシリーズ」を発表。詳細は語られなかったものの、その中には画面に穴が空いた不思議なデザイン「Infinity-O」が存在した。
そして翌月、サムスンはとうとう新型スマートフォン「Galaxy A8s」を発表。デイスプレイに穴を開け、2400万画素のフロントカメラを内蔵するというアイディアで、世間を驚かせた。正式発表されたパンチホール・スマートフォンとしては、Galaxy A8sが世界初となる。
またこのGalaxy A8sがハイエンドモデルではなく、それほど高額ではないミッドレンジ市場向けの端末として登場したことも注目だ。近年サムスンは技術革新で中国メーカーに遅れを取っていたが、新技術発表のためにハイエンド端末を待つことはできないと判断したのだろう。
ディスプレイ面積の大型化に貢献
それでは、パンチホール・スマートフォンのメリットとはなんなのだろうか。それは、できるだけディスプレイの面積を大きくできるという点にある。
従来のスマートフォンでは画面の上下にベゼルが存在し、カメラやセンサーを搭載していた。しかし、これではベゼル部分に画面を表示することができない。また2017年に登場した「iPhone X」では画面上部に切り欠きこと「ノッチ」を搭載し、画面サイズの拡大に成功。しかし、それでもディスプレイに邪魔者は残っていた。
一方パンチホール・スマートフォンでは、画面を本体の上下いっぱいにまで広げることができる。これにより、ディスプレイと本体の面積比を極めて高めることができた。もちろん、そのような新デザインは、消費者にも大いにアピールできる。