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ふるさと納税は一般会社員にとっても確定申告なしでできる制度もあり、敷居が低くなっている。ふるさと納税といえば、気になるのが返礼品。返礼品選び自体が楽しめるところがある。ところでこの返礼品、できるだけ賢く選ぶとすれば、どんなコツがあるだろうか。ふるさと納税に詳しいファイナンシャルプランナーに聞いた。
ふるさと納税の返礼品の相場は寄付額の3割以下に
ふるさと納税の返礼品は、そもそも納税額に見合った設定になっているのか。エフピー研究所のファイナンシャルプランナーの今野隆文さんは次のように話す。
「そもそもふるさと納税は、自分が寄付したい(納税したい)地域にお金を有効活用してほしいために行うものなので、返礼品で自分に戻ってきてしまうのは本来の趣旨からは外れています。返礼品がない地域もたくさんありますので、そもそも“納税額に見合った”という考えがふさわしくわりません。ですので、納税額に見合っているかどうかは計れません。
返礼品の規定は、総務省が以下のように過去通知を出しており、これが事実上のガイドラインとなっています」
総務省からの通知
<平成28年4月>
・プリペイドカード 商品券 電子機器 貴金属 ゴルフ用品などを送付しないこと
<平成29年4月>
・上記に加えて、時計 カメラ 家具 などを追加
・返礼品の相場は寄付額の5割→3割以下へ
<平成30年4月>
・地元の特産品などにすること
ふるさと納税の返礼品の還元率の計算方法
このように現在、ふるさと納税の相場は寄付額の3割(30%)以下という通知がなされている。この30%というのは、「還元率」を指している。
還元率の算出方法を今野さんに教えてもらった。
●返礼品の還元率の算出方法
返礼品の価値(金額)÷寄付した金額 ×100(%)
例)1万円寄付して2,500円相当の返戻品をもらった場合
2,500円÷1万円×100=25%
還元率は25%
ふるさと納税の返礼品の選び方のコツ
現時点で還元率30%超えのものについては、規制が入ったことで、価格が見直されていくだろう。そこで、還元率だけでない選び方のコツを今野さんは次のように話す。
「返戻品の価値を定価ではなく、実際の販売価格等で把握するのがポイントです。例えば、静岡県駿東郡小山町の1万円寄付した場合の返礼品『たこ焼き2WAYプレート』も定価でみれば約3,200円なので還元率32%と表示されているサイトもありますが、Amazonの販売価格(約2,100円)でみれば21%ということになります」