2018年も数々のスポーツ選手が活躍し、見る者の心を躍らせた。そのなかでも1番と言ってよいほどファンを魅了したのが、メジャーリーガーの大谷翔平選手ではないだろうか?
2013年から北海道日本ハムファイターズでプレーし、5年間で投手として通算42勝、打者として通算48本塁打の活躍を魅せたスーパースター・大谷翔平。日本プロ野球「史上初」記録を連発し、野球ファンならず、日本国民全員が彼のプレーに酔いしれ、ため息をついた。
彼の活躍は高校野球時代から際立っており、花巻東高校のエースとして登板した岩手大会準決勝のマウンドで高校生史上最速となる160㎞をマークするなど、その才能は隠しきれていなかった。プロでの活躍は、もはや当たり前だったかもしれない。
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数々の記録を樹立し、日本プロ野球でやり残したことがないと思われた2017年シーズンオフ、ついに彼はポスティングシステムを利用してメジャーリーグ挑戦を表明。そして2018年2月、名門球団エンゼルスに移籍した。
米シーズン開幕直後から彼は、日本に勝るとも劣らぬ、異常なペースで記録を残し続ける。メジャー史上初となる「10盗塁&20本塁打&10登板以上」「10号&50奪三振」、その他にも「先発投手で100マイル(約162.5キロ)以上を記録」「シーズン20号到達」など、目の肥えたメジャーファンたちが彼の活躍に驚嘆した。
これがすべて2018年の出来事だったとは……。「1年間なんて長いようであっという間だよなぁ」という感想を抱きがちな私たちに対して、彼はどれほど濃密な時間を過ごしてきたのだろう。
米野球界を席巻し、魅了され続けたメジャーリーグファンたちは、大谷を称えてこのような表現を生み出す。
「SHOWTIME」、つまり「翔タイム」だ。
大谷が試合に出場し活躍する時間は「特別な時間」。観客席のファンを大興奮させる大谷の活躍が生んだ、勲章のような言葉だ。
彼は、また樹立するであろう次の大記録に向けて、今もトレーニングを重ねているに違いない。2019年シーズンは、日米野球ファンにどんな「翔タイム」を魅せてくれるだろうか。
2018年を振り返れば、大谷翔平を必ず思い出す。それほど彼の活躍は痛烈だった。
文=いのうえゆきひろ